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【心療内科Q/A】「脳の活性化と平常心をもたらす『咀嚼の効果』」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前、同コラム内(ホルモンバランスの乱れによる自律神経失調症への対策)でも軽く触れましたが、咀嚼(そしゃく)」には実に多種多様な効果があります。

 

 

まず、よく噛んで食べると脳が活性化します。さらに咀嚼のリズム自体や、それによって表情筋が緩むことで、副交感神経の働きが高まり(リラックス効果が高まり)、自律神経が安定します

 

 

そこでよく推奨されるのが「ガムを噛むこと」です。ガムを噛めば、脳が活性化しつつも、心は穏やかで平常心が保てるのです。メジャーリーグの選手たちが、よくガムを噛んでいるのはまさにこの為です。スポーツ以外においても、集中したい時や、大切な場に臨む時に役立ちます緊張する会議の前や、イライラして怒りを抑えられない時などに、ガムを噛むと、不思議と平常心を取り戻すことができ、心身のパフォーマンスがアップするのです

 

 

事実、近年の実験や研究により、それらが数値としても明らかにされています。チューインガムを使った実験では、ガムを噛むことで脳の血流が良くなり小脳や前頭葉の運動野では、なんと10~40%も血流が増加していることが認められました。また、自律神経においても、ガムを噛むと、深い睡眠時や瞑想の際に見られる、脳の「アルファ波」が増加するという結果が判明しています。れは、副交感神経の働きが高まり、心身が非常にリラックスしたためだと考えられます。

 

 

因みに、ガムを噛む効果は、脳を活性化して心身を落ち着けること以外にもあります。

 

 

例えば、加齢(エイジング)によって起こる歯槽膿漏(歯周病)の予防にもなります。何故なら、咀嚼によって歯槽骨髄の血流が良くなるからです。加えて、よく噛むことで、咀嚼筋から脳に刺激が伝わり、内臓脂肪を分解する効果のある「ヒスタミン」が分泌され、メタボ予防にも一役買ってくれるのです。

 

 

 

当院では、自律神経失調症をはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安症、適応障害、

摂食障害(過食症)、パニック症、睡眠障害(不眠症)、

心身症、月経前症候群(PMS)、ストレス関連障害、

統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。