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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
元々「発達障害」がある方の場合、時としてネット依存がさらに深刻化するケースがあります。そして、それは「発達障害」の中でも、自閉スペクトラム症(以下、ASD)とADHDの2つと、ネット依存との関連性が示唆されています。
ASDの方は、自分の気持ちを上手く伝えられなかったり、視線を合わせるのが苦手であったりという特性を持たれていることが多く、そのため友人関係を上手く構築できず、寂しさや孤独感を覚えられる方が少なくありません。そうした現実生活での悩みがネット依存へと進むキッカケになることがあるのです。
ネットの世界、例えば掲示板やメールでは、直接人と話さなくて済むので、場の空気を読む必要もなく、スムーズにコミュニケーションが取れてしまいます。また、オンラインゲームであれば、ゲームに出てくるモンスターのデータやプレイのスキルを身に付けさえすれば、人間関係に困ることはありません。即ち、現実世界での対人関係を上手くこなせないということが、ネットに没頭しやすい条件に当てはまってしまうのです。
ADHDの方の場合は、物事に集中していられない特性(不注意)、じっとしていられない特性(多動性)、考えるよりも先に身体が動くといった特性(衝動性)などが、特徴として見られます。この衝動性の強さは、興味のある特性の物事にはすぐに熱中してしまうということに繋がります。ADHDの方は、好きなことには集中でき、時に強いこだわりを持つという特性から、例えば、その「こだわり」の対象がオンラインゲームであれば、延々と続くプレイにも集中でき、次第にネット依存に陥ってしまうのです。
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