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【心療内科Q/A】「うつ病の回復までのプロセスとは?③~再発予防期」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

うつ病の「回復期を過ぎ、症状が安定されても、まだまだ油断は出来ません。うつ病は再発しやすい病気です。統計に拠りますと、初めてうつ病になられた方の約半数は再発すると言われています。また、症状軽快後の2~3ヶ月はうつ病が再燃しやすい時期と言われています。そのため、回復期を過ぎても暫くは、投薬治療(薬物療法)を継続され、再発を予防しながら、調子の良い状態を維持していく必要があります。

 

 

治療によって調子が良くなりますと、気力も少しずつ出てきます。周囲の方々から見ても、元気そうに感じられることでしょう。しかし、この時期に最も気をつけなくてはならないことは、本人も周囲の身近な方々も、安心してつい気が緩みがちになることです。この時期は「回復への最後の総仕上げ」とも言える時期ですから、決して気を緩めてはいけません。

 

 

勝手に服薬を止めてしまうのは勿論厳禁ですが、薬の飲み忘れにも注意が必要です。服薬を止める際には、必ず主治医の指示や判断に従うことが大切です。一般に、回復されてからも、再発予防のために、服薬などの治療は、半年から一年位は継続して行うのが通常です(=うつ病の維持療法)。

 

 

また、ご自分がどのような状況でうつ病を発症されたのか、また調子が悪くなり始める際に、どのような症状(兆候・サイン)が見られたのか、この時期にきちんと整理しておくことも大切です。何故なら、再発のサインは人それぞれですが、その方の再発時の時の症状は、はじめてうつ病になられた際の症状と同じであることが多いからです。ご自身にそういったサインが見られた際には、なるべく早めに受診できるようにするためにも、重要な事柄だと言ってよいでしょう。

 

 

 

このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、うつ病をはじめ、

躁うつ病、不安症、適応障害、心身症、

ストレス関連障害、睡眠障害(不眠症)、

パニック症、自律神経失調症、冷え症、

摂食障害(過食症)、月経前症候群、強迫症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、過敏性腸症候群、更年期障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。