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【心療内科Q/A】「うつ病が再発しやすいのはどんな時ですか?」

A.
医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

前回同コラムにてうつ病の再発率について書かせて頂きました。それでは、どのような場合に、うつ病は再発してしまいやすいのでしょうか?

 

 

うつ病再発のリスク因子としては、以下のような事柄が挙げられています。

 

 

✓ 不十分な薬物療法
✓ 環境の急激な変化
✓ 生活リズムの乱れ
✓ 社会的心理的支援の乏しさ
✓ リハビリ不足、早すぎる職場復帰 ……等々です。

 

 

★「不十分な薬物療法」うつ病の場合、いったん良くなられても、再発を予防するために一定期間服薬を続ける必要があります(=うつ病の維持療法。そこで患者様が「良くなったのだから、薬はもう飲まなくても良いだろう」と自己判断で中断されてしまうと、また再発してしまう恐れがあります。処方された薬は、主治医の先生が「やめても大丈夫」と判断されるまで、しっかりと継続して飲み続けることが大切です。

 

 

★「環境の急激な変化」:親しい方との死別や離別、失恋や結婚、就職、人事異動、引っ越し…など、ご自身を取り巻く環境の変化は、うつ病を発症する要因の一つであるとともに、再発の引き金にもなり得ます。一度に沢山の変化を重ねることは、避けられた方が賢明でしょう。

 

 

★「早すぎる職場復帰」:充分に体力・精神力共に回復されていないまま職場に復帰されてしまうと、それだけ再発の危険性は高くなります。うつ病を発症された原因が職場に関する内容(仕事量・職務内容・職場の人間関係等)であった場合には尚更です。

 

 

★「無理をしてしまう」:治ったと思い、つい頑張って仕事をされてしまう方も多いようです。特に「休んでいた分の遅れを取り戻そう」と思ってしまう方ほど、その傾向は顕著です。それが却って、ご自身の疲労やストレスを蓄積させてしまい、結果再休職(再発)されてしまう方は多いので、その点は十分な注意が必要でしょう。

 

 

 

当院では、うつ病をはじめ、
躁うつ病、不安症、適応障害、摂食障害(過食症)、心身症、
パニック症、睡眠障害(不眠症)、自律神経失調症、強迫症、
月経前症候群(PMS)、月経前気分不快障害、更年期障害、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)、
統合失調症、過敏性腸症候群、ストレス関連障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っております。カウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。