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【心療内科Q/A】「『睡眠』について漢方(中医学)の観点から教えて下さい」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前、本コラムでも日本人は世界基準で見ても、睡眠時間が短いという統計結果が出ているということを記載させていただきました。日本に住む多くの方々が、睡眠時間をもう少し長くすることは、ご自身の健康のためにも大切であると感じられているのではないでしょうか。

 

 

漢方では、簡単に言うと冷えている人(=冷え性)ほど、睡眠時間を長くとる必要があると考えます。何故なら、眠ることで「気」を補充し、身体を温めることが出来るからです。このことを極端な例で説明をするのであれば、映画などの雪山遭難のシーンにあるように、身体が冷えて気が弱くなると眠くなる……という生理現象がその典型でしょう。つまり、冷え性の自覚がある人であればあるほど、睡眠時間を削ることは避けた方が良いということです(このタイプの方は、最低でも8時間は睡眠をとって頂きたいところです)。

 

 

一方で、逆に身体がほてってしまって眠れない方もいらっしゃいます。このタイプの方は、日頃より疲れると頬が赤くなられたり、手足の平がほてったり、口の中が渇きやすかったりする方です。酷くなると、夜になっても、興奮気味となり、頭が熱くなって眠れなくなります。つまり、疲れれば疲れるほど眠れなくなるという悪循環が起こるのです。しかも、精神的にも「ハイな状態」になっているので、疲れている自覚が無くなるため、過労死予備軍にもなりかねません。更に、いびきや睡眠時無呼吸症候群は、この悪循環を促進しますので、その傾向をお持ちの方はより一層注意が必要でしょう。

 

 

より健康な「眠り」には、漢方による体質改善ももちろん有効です。加えて、20分」のナップ(うたた寝)がかなり効果的です(「ナップ」については以前同コラムでご紹介をさせて頂きました)。昼食後などに、ちょっとだけ椅子やソファで目を瞑る(無理に眠ろうしなくても大丈夫です)だけでもOKです。

 

 

最近流行りのこのナップ(パワーナップ)」ですが、漢方的には補気補陰(ほきほいん/基本的な体力を補うこと」ができると考えます。無理をして置き続けようとするよりも、よほど身体に優しい対処法だと言えるでしょう。

 

 

なお、睡眠や体質改善のための漢方薬は、当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することが可能です心療内科において、漢方薬による治療をご希望の患者様は、ぜひこの機会にご相談されてみられては如何でしょうか。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、

自律神経失調症、心身症、冷え性、更年期障害、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、

摂食障害(過食症)、パニック症、月経前症候群(PMS)、

統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。