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【心療内科Q/A】「『期待値を下げる』とは、どういう意味ですか?②」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前同コラムに掲載させて頂きました「『期待値を下げる』とはどういう意味ですか?2回目となります。これは、うつ病適応障害を予防・治療する上で、大切になってくる考え方です。

 

 

期待値を下げるということを、もっと積極的(ポジティブ)な言い方にしますと、良い所探しをすることに他なりません。悪い所(欠点)よりも、良い所(長所)に目を向けるようにします。例えどんな悪いことであったとしても、何か必ず良い点があるはずだという視点物事を見る習慣をつけます。実は、このことはどなたにも当て嵌まる幸福になる秘訣でもあります。

 

 

このことは、ご自身のプライド(=大切にされている物事や信念)を傷つけられた場合も含め、全ての逆境を撥ね除けるのに役だちます。どんなに悪いことが起きた時であっても、何か良いことも必ずあるはずだ、という達観した、俯瞰的な観点で、事態を眺めてみるのです

 

 

例えば、一見すると「最悪な出来事」や「逆境」に直面されたとしても、「この経験から何か学ぶことが出来るはずだ」とか、「この経験を乗り越えれば、自分はもっと強くなれる」とか、「自分の信念や価値観を再確認する良い機会だ」…等々、前向きにポジティブな心境で受け止めることも、実は可能なのです。

 

 

「一生懸命頑張ったのに結果が出なかった」といった時にも、同様の受け止め方が使えます。そういった経験から学び、それによって、ご自身を成長させるプラスの意味が必ずあるのです。寧ろ、そういったピンチの時こそ、成長への最大のチャンスだとも言えるでしょう。

 

 

この対処法(発想)は、完璧主義的な傾向をお持ちの方に、特に有効だとも言われていますテストや考査で百点が取れなかったとしても、「自分のウィークポイントに気付けて良かった」「短時間で準備をした割には上出来だ」「まだこの先、改善の伸び白があるから、楽しみだ」…等々、ポジティブな発想は幾らでも挙げることが実は可能なのです。決して「百点でなかったら、もう何もかも無意味」ではない、ということを頭に留めて、自由で柔軟な発想で、伸びやかに生きていきたいものです。

 

 

 

このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、うつ病適応障害をはじめ、

躁うつ病、不安症、ストレス関連障害、心身症、

自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、パニック症、

摂食障害(過食症)、月経前症候群(PMS)、強迫症、

統合失調症、過敏性腸症候群(IBS)、冷え性、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。