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【心療内科Q/A】「『怒り』に繋がりやすい質問の仕方とは…?~アンガーマネジメント④」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

相手の行動や態度について、その意図や理由を知りたい場合、私たちは「(なぜ)そんなことを言ったの?」「(どうして)言うことがきけないの?」というように、一見理由を訊いているようでありながら、相手を責めるような言い方をしていることがあります。

 

 

こういった時、誤解を招かないようにするためにも、注意が必要です。例えば、「理由(意図、いきさつ)について知りたいので聞かせて下さい」と言えば、相手も答えやすいでしょう。勿論、口調や表情といった非言語的(ノン・バーバルな側面)も、相手を責めるようにならないよう、気を付けることも大切です。

 

 

私個人は、どうしたら……できるかな?という聞き方を比較的好んで使っています。例えば、「なぜ(どうして)、遅刻してしまったのかな?」と上の立場の方から訊かれたとしたならば、その方は「…すみません」と、謝る言葉しか出てこなくなってしまいがちだからです。そういった際、「どうしたら、始業に間に合うことが出来るかな?」と訊いた方が、聞かれた相手は「…そうですね。もう少し~~」というように、「回答」を想像しやすくなるように思われます。

 

 

ここでのポイントは、どうしたら…と尋ねることで、過去の原因追及というニュアンスから、今後の将来的な防止(未来志向)のための対策を聞きたい、という方向に印象が切り替わることです。加えて、……できる(can)かな?という尋ね方をすることは、暗に「あなたなら、きっと出来ると信じている」という信頼のメッセージを送ることにも繋がります。このような信頼のメッセージを送られた側としては、無意識の内に「相手の信頼に応えたい」という気持ちやモチベーションを抱きやすくなることでしょう。

 

 

このように、質問をする際にちょっとした工夫をするだけで、「怒られてしまった」という誤解を防いだり、「謝罪が聞きたいのではなくて、対処策を聞きたいのだけれども…」というイライラを防止したりすることに繋がり、お互いに怒りの伝染を防ぐことが出来ます。この機会に、ご自分の質問のされ方を振り返って見られては如何でしょうか?

 

 

 

当院では、うつ病適応障害をはじめ、

睡眠障害(不眠症)、自律神経失調症、不安症、

躁うつ病(双極性障害)、強迫症、心身症、

パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門のスタッフによる精神科ショートケアも行っております精神科ショートケアプログラムをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。当院のショートケアのプログラムの中には、アンガーマネジメントを扱っている回もあります。個人カウンセリングでも対応可能です。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。