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【心療内科Q/A】「『グラウンディング』って何ですか?~アンガーマネジメント③」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

グラウンディングとは、咄嗟に出そうになった怒りへの対処法の一つです。一言で表現するのであれば、「『今、ここ』に意識を集中させる取り組みです。

 

 

怒りのエネルギーは強いため、「あの時、あの人にあんなことを言われた。思い出したらまた腹が立ってきた。いつかまた会った時には、何て言おう!」と、繰り返し何度も、思考が過去や未来に行ったり来たりしてしまう人がいます。所謂、「怒りに飲み込まれてしまっている」状態です。

 

 

このような時は、目の前にあるものを観察することに集中して、強制的に「現在」に意識を戻します。

 

 

例えば、その時偶々「ペン」を持っていたとしたら、ペンの色、インクの残量、傷がついていないか、ロゴなど何か書かれていないかなどを、じっと観察することに集中します。ペンでなくても勿論構いません。その時目の前にある“何か”をじっくり観察することで、「今、ここ」に意識を集中させることが出来、余計なことに思考を働かせることがなくなります。

 

 

この行動によって、相手の怒りに不本意ながら振り回されることもなくなりますので、怒り任せに自分が行動することも防いでくれるのです。

 

 

この「今、ここ」を大切にし、その瞬間を十全に味わえるようになると、気持ちも穏やかに落ち着いてくるという考え方は、マインドフルネスにも通じるものがありそうです。

 

 

 

当院では、うつ病適応障害をはじめ、

睡眠障害(不眠症)、自律神経失調症、不安症、

躁うつ病(双極性障害)、強迫症、心身症、

パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門のスタッフによる精神科ショートケアも行っております精神科ショートケアプログラムをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。当院のショートケアのプログラムの中には、アンガーマネジメントを扱っている回もあります。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。