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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
ポジティブな言葉を使うだけで、脳もポジティブになり、高いパフォーマンスが発揮されることが、様々な研究において示されています。
例えば、ハーバード・ビジネス・スクールのブルックス教授の研究が挙げられます。実験の被験者さんに、「カメラの前でスピーチをする」「数学の難しい問題に回答する」「大人数の前でカラオケを歌う」といった緊張を伴う状況を体験してもらいます。そして、被験者さんには、行動開始前に「ワクワクする」、「落ち着いて」、「不安だ」の3つのいずれかの言葉を発声してもらいました。
その結果、スピーチの前に「ワクワクする」と発声した演者は、リラックスし、より長い時間、説得力があり、内容の濃いスピーチを発表することができました。
数学の難しい問題では、「ワクワクする」と言ったグループは、「落ち着いて」と言ったグループや、何も言葉を発しなかったコントロール群(統制群)と比較して、なんと正答率が平均8%高くなったのです(当然、学力には差が出ないように予め振り分けての実験です)。
カラオケの実験では、歌う前に「ワクワクする」と発声したグループは、カラオケシステムの判定の結果、音程、リズム、声量などが平均80%の正確さで歌うことが出来ました。一方、「落ち着いて」と発声したグループの平均は69%、「不安」と発声したグループの平均は53%でした。
これらの結果から、ブルックス教授は次のように語っています。
「不安な気持ちがさらに、悪い結果などの否定的なことを思い巡らせる原因になります。『ワクワクする』と発声して、良い結果が出ることに気持ちを向けることで、良い効果が得られるのです。始めは、中々信じられないことですが、『ワクワクする』と実際に口にすることで、本当にワクワクする気持ちがわいてくるのです」
「不安」というネガティブな言葉を発すると、脳のパフォーマンスは下がり、「ワクワクする」というポジティブな言葉を発すると、脳のパフィーマンスは上がります。
ネガティブな言葉であっても、必ずポジティブな言葉に何かしら言い換えることが可能です(例:リフレーミング)。不安に思われたとしても「ワクワクする」「楽しみだ」「思いっきりやろう」等という言葉を実際に口に出して発声されることで、不安な気持ちを一掃させることが可能なのです。
当院では、不安症をはじめ、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、心身症、
自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、ストレス関連障害、
摂食障害(過食症)、月経前症候群(PMS)、強迫症、
パニック症、統合失調症、過敏性腸症候群、冷え性、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っております。カウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。
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