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【心療内科 Q/A】「睡眠不足によるパフォーマンスの低下の“程度”とは…?」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

人は睡眠が不足すると、注意力が散漫になったり、作業能率が落ちたりしますこれは、睡眠不足の蓄積により、大脳の中の集中や論理性・意思決定などの働きを司る部位である前頭葉に影響を及ぼすためです。また、前頭葉は、感情のコントロールも行っているため、寝不足の時はイライラしたり、衝動的な行動に出易くなったりしてしまうのです。

 

 

睡眠不足によりパフォーマンスの低下は、実は相当に深刻、かつ危険な状態なのです。ある実験では、19時間連続で起きていた場合、法律で飲酒状態とみなされるアルコールの血中濃度0.15%とほぼ同レベルのパフォーマンスの低下となるという結果が示されています。つまり、睡眠不足の時に車を運転するのは、飲酒運転と同レベルに危険なのです。

 

 

因みに、車を運転する場合、1時間の睡眠不足でも、事故のリスクが増します。2時間以上で2倍近く、4時間以上ではなんと11倍以上にも跳ね上がってしまうのです。また、睡眠不足が続くと、それがほんの数日であったとしても、ひと晩徹夜をしたのと同じほどに日中のパフォーマンスが下がってしまうのです。

 

 

そして、この状態で特に危険な点は、当事者本人に自覚のない場合が多いということです。例えば、本人が「6時間眠ったから大丈夫」と思っていても、本当は8時間睡眠が必要な方であるというケースもあり得ます。もしそうだった場合、本人も気が付かない内に、毎日2時間の睡眠不足を積み重ねていっていることになります。

 

 

さらに、睡眠不足が慢性化すると、パフォーマンスが低下した状態が日常となってしまうので、余計に自信が持てなくなっていきます作業効率が落ちるため、日々の作業に追われ、ますます睡眠時間を減らしてしまう…という悪循環に陥ってしまうことも起こり得るのです。

 

 

 

当院では、睡眠障害(不眠症)うつ病をはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、適応障害、パニック症、

自律神経失調症、心身症、摂食障害(過食症)、不安症、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。