コラム
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災害やコロナ禍を考えると不調が出ます。

A.

日本列島は、元々地震大国である上、近年では大型台風や線状降水帯の発生による水害・土砂災害にも見舞われることが頻発しています。そこに、世界規模でのコロナ禍も加わり、災害関連のニュースには事欠かない日常となりつつあります。

 

 

こういった現状下では、実際に災害に遭った時は勿論ですが、災害関連の情報やニュースに触れるだけでも、不安や恐怖から自律神経が不安定になってしまわれる方が増えています。

 

 

このタイプの自律神経失調症の方は、病前性格として、自分の気持ちを抑えがちであったり、元々心配性であったり、几帳面であったり…といった傾向が見られます。また、最近は徐々に制限解除されてきてはいますが、コロナ禍で長期間「巣ごもり生活」を余儀なくされたことの、心身の不調に関与している場合も少なくありません。

 

 

具体的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。

 

★ 何もしていないのに疲れてしまう

★ 動悸や過呼吸を起こしやすい

★「過食」と「食欲不振」に二分される

★ 様々な「恐怖症」にもなりやすい

★ 将来への不安感や、それに伴う抑うつ陥ってしまうこともある

★ 元からある病気や症状が憎悪・悪化してしまう……等々です。

 

 

このタイプの自律神経失調症の方への対策として、最も有効なものは「情報を遮断すること」です。情報社会である今日、情報に触れるほど不安が高じて、自律神経も不安定になる一方だからです。情報に影響を受けやすいことを自覚し、情報は取捨選択をする(=情報断捨離をする)ように心掛けられることが大事です。

 

 

その上で、「朝は日の出と共に起き、夜は日の入りと共に休息モードにして、早めに就寝する」という、人間に原始的に備わっている生活に近づけることが、この災害不調から抜け出すポイントになります。このことにより、自律神経の本来のリズムを取り戻すことが出来、不安や恐怖から少しずつ距離を置けるようになります。

 

 

加えて、このタイプの方は不眠に悩まれてしまうことも多いので、ご自分に効果的な安眠法を見つけることも大切になってくることでしょう。

 

 

 

当院では、自律神経失調症をはじめ、
睡眠障害(不眠症)、うつ病、躁うつ病、不安症、
適応障害、パニック症、摂食障害(過食症)、
月経前症候群(PMS)、統合失調症、強迫性障害、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
過敏性腸症候群、更年期障害、心身症など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。

 

参考サイト:

新型コロナウイルス感染症対策(こころのケア)

https://kokoro.mhlw.go.jp/etc/coronavirus_info/