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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
女性のライフステージ(人生のステージ)と「うつ」が密接に関係してくるのは、「産後(周産期)のうつ」と「更年期のうつ」だと言えるでしょう。
まずは「産後のうつ」についてです。女性にとって出産前後は、激しい生活環境や身体の変化、ホルモンバランスの影響などから、抑うつ気分を経験される方が少なくはありません。出産女性の60%~80%の方が抑うつ気分を経験されるとするデータもあります。
ホルモンのバランスは、産後数日で自然と戻りますが、今度は育児で溜まった心身の疲れ等から、深刻な抑うつ状態(うつ病)になってしまうことがあります。これが「産後うつ(周産期のうつ病)」です。妊婦さんの10%~20%に生じ、産後3~6か月以内に問題が出てきます。治療としては、休養とカウンセリング、場合によっては一旦授乳を止め、抗うつ薬を飲む必要が出てくる場合もあるでしょう。もし、出産前後に強い不安やストレスを感じられたら、産婦人科の担当医の先生や保健所、子育て支援センターにご相談されるという方法もあります。
そして、「更年期のうつ」についてです。女性は誰でも、閉経を迎える時期の前後に更年期を経験されますが、その内、約75%の方が何らかの症状を経験し、抑うつ気分を伴う方も非常に多く見られます。
ホルモンバランスの影響も勿論ありますが、人によっては同時に、子どもが独立される頃でもあるため、寂しさや空虚感を覚えたり、女性性の喪失感を抱かれたり、老年期の始まりを感じて不安や焦燥感に襲われたり…等々といった「心理面」も大きく影響してきます。中には、夫と二人きりの老後を想像し、結婚への失敗感、絶望感を抱かれる方もいらっしゃられます。
こちらもまずは、婦人科にお掛かりになられることが、ファーストチョイスになり得るかと思われますが、それでも中々改善が見られない場合、心療内科や精神科を検討されるのも治療としては有効かもしれません。
このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、
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当院では、うつ病をはじめ、
躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、強迫症、
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パニック症、摂食障害(過食症)、更年期障害、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリングも行っております。カウンセリング(心理療法)をご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。
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