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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
同じ「不安症」であっても、体質や症状により適した漢方薬は異なります(=「同病異治」)。代表的な漢方薬である「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」は、喉の詰まり感がある方によく効きます。「甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)」は、飲みやすくホッとした気持ちにさせてくれる漢方薬で、不安を感じられた時に飲むと、すぐに効果を実感される方もいらっしゃられます。
抗不安薬によるふらつきや眠気等の副作用がある方や、抗不安薬に対する耐性(慣れ)や依存が心配な方には、抗不安薬の代わりに漢方薬が処方されることがあります。また、漢方薬を併用されることで、抗不安薬を減らすことも期待されます。
以下に、「不安状態」の改善のためによく使われる漢方薬を挙げさせて頂きます。
☆「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」:喉の詰まり感がある、訴えが具体的であり、こだわりが強い、几帳面にメモを持参されて用意周到に話される傾向がある患者様向きです。
☆「柴朴湯(さいぼくとう)」:上記の症状に加え、胸やみぞおちから両脇にかけての張りや違和感が強い方向きです。
☆「甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)」:日中に生あくびが出る、甘い物が欲しくなる、涙もろい、イライラがある、眠りが浅い…等の症状にお困りの方向きです。
☆「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」:些細な事が気になって落ち着かない、緊張しやすい、神経質でソワソワしてしまう、動悸がある…等の症状にお困りの方向きです。
…なお、上記の漢方薬のように「〇〇湯」という名称の漢方薬は、お湯に溶かして飲まれた方がより効果が期待できますので、ぜひそのように服用されてみられて下さい。
このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、
気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、不安症をはじめ、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、
心身症、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、
パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、
月経前症候群(PMS)、更年期障害、強迫症、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
なお、漢方薬による不安症状の改善をご希望の患者様は、診察時に医師の方にぜひご相談下さい。当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。