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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
ストレスが高まると、胃の機能が抑制されて、食欲が低下します。胃は、食事をはじめとしたエネルギーを取り入れたり補充したりする上で、非常に重要な役割を果たしています。
ストレスで食欲が低下しているという状態で胃カメラ検査を行っても、往々にして異常は認められません。何故なら、胃カメラ検査で感知される胃炎や胃潰瘍のように、胃の組織そのものに異常があるのではなく、胃の動きに問題があるからです。この胃の動きを支配しているのは自律神経です。自律神経系の機能不全による胃の機能障害を「機能性ディスペプシア(FD)」と呼びます。
この状況を改善するには、睡眠リズムと同じように、食事のリズム(食事の規則性)を守ることが大切です。例え、少量であっても、1日3回、しかも出来る限り一定の時刻に食事を摂るように努めます。食べる量については、食べられる範囲で無理なく取りましょう。
一定の食刺激を一定の時刻に胃に与えることで、機能不全に陥った自律神経にリズムを取り戻させます。食材としましては、始めの内は肉類や刺激物は少なめにされ、胃の粘膜を保護してくれ疲労回復にも効果がある納豆や山芋、サトイモ等のネバネバ系を多めにされると良いでしょう。胃腸を冷やさないように、夏でも温かいお茶などを飲むようにして下さい。
その他、食材としては、パン、チーズ、味噌、醤油、漬物などの「発酵食品」がお勧めです。味噌や醤油、漬物などは、一時期「塩分が高い」等と悪者扱いされていましたが、実はそれを差し引いても余りある効果があることが分かってきました。どの発酵食品も、ビタミンやミネラルが豊富で、抗酸化作用もあり、疲労回復にも効果があるのです。
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