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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
ストレス状態に置かれると、私たちの身体の中では、カテコラミンとコルチゾールというホルモンが分泌されます。これが「ストレス反応」と呼ばれる現象です。
「ストレス反応」とは、本来は、人がストレスに曝された際に、身体を守るために起きるものです。曝されたストレスに対応できるように、身体の機能を調節することで、そのストレス状況を乗り切るような仕組みになっているわけです。
ところが、ストレスが強すぎたり、あるいは、そのストレス状況が長期間続いたりした場合には、本来は身体を守るために働いていた「ストレス反応」が過剰な形で出てきてしまうのです。そして、ストレス反応が過剰になってくることで、身体に過度な負担が掛かってしい、様々な病気を引き起こしかねない状態になってしまうのです。
精神的なストレスが発病や病気の経過に大きく関与すると考えられている病気を、「ストレス関連障害(ストレス関連疾病)」と総称しており、具体的には、胃潰瘍・偏頭痛・腰痛・更年期障害・不眠症・自律神経失調症・摂食障害(拒食症)…等々を含めた、かなり多くの病気が挙げられています。
ここで注意したいこととして、「ストレス関連障害」に含まれている病気が、必ずしも全てストレスだけによって引き起こされるわけではない、ということです。そこは「因果関係」の立証は難しいと言わざるを得ません。「ストレス関連障害」を理解するにあたり、「ストレスの影響が特に大きいと思われる病気」として捉えることが適切でしょう。
もしも「ストレス関連障害」であった場合、必要な心身の治療を充分に行った上で、今後そのストレスへの対処や対策も、ある程度考えていかれた方が良いのかもしれません。
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