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【心療内科 Q/A】「『適応障害』について教えて下さい③」

A.

医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前同コラムにて、適応障害について教えて下さい②を書かせて頂きました。今回はその3回目になります。

 

 

ストレス耐性の強弱だけでなく、その方個々人の持たれる気質も、適応障害の発症のしやすさと関連しています(参照:『循環気質』と『適応障害』の関係性とは?)。

 

 

適応障害を発症される方の多くは、真面目で努力家であり、職場ではコツコツと仕事を進め、少々無理でも残業して仕事を片付けられます。その一方で、他者からの評価を過度に気にしてしまい、何か言われると過剰に反応してしまわれたり、自分を抑えてでも相手に合わせようとされたりしてしまいます。当然ながらストレスは溜まる一方でしょう。

 

 

体質にも関連があり、特に自律神経系のコントロールが上手くいっていない(自律神経失調傾向)方は、適応障害のリスクが高くなります他にも、以下のような気質、体質、傾向をお持ちの方は、注意が必要でしょう。

 

 

★「感情の振幅が大きい」

 

★「傷つきやすい」

 

★「白黒思考」

 

★「自律神経失調傾向」

 

★「真面目だが、頑固」

 

★「断れない」

 

 

適応障害の患者様の根底には、拒絶過敏性があるのではないか、と考える説もあります。拒絶過敏性とは、(客観的に見ると)些細な出来事に対して「社会的痛み」を感じてしまう状態を指します。

 

 

社会的痛み」とは、人間の本能の一つである社会的活動の危機を強く感じる状態で、近年用いられるようになった言葉です例えば、職場の上司に注意をされただけで、自己評価が下がった、プライドを傷つけられた、排斥されたらどうしよう…等と感じてしまいます。これが深刻な「囚われ」となり、時として、その後上司の顔を見ただけで酷く落ち込むといったことも起こり得てきます。ここまでに至ると、何かしらの措置や環境調整、場合によっては、適切な機関での治療やカウンセリングが必要になってくるとも言えるでしょう。

 

 

 

当院では、適応障害をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、睡眠障害(不眠症)、

自律神経失調症、心身症、ストレス関連障害、

パニック症、不安症、摂食障害(過食症)、強迫症、

月経前症候群(PMS)、統合失調症、過敏性腸症候群、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)等、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。