A.
医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
中医学(漢方)では、多くの食材が「薬膳」として病気の治療に用いられています。まさに、「医食同源」そのものです。そして、お正月の献立食材によく用いられる「食用菊」も「薬」の一つに数えられています。
「菊花(きく)は」、頭部の熱を冷まし、目の働きを改善する作用があります。長時間のパソコン使用による眼精疲労にもよく効きます。他にも、イライラやストレスによる頭痛、目の腫れや充血、痛みにも用います。菊花には「熱を冷ます」作用があるため、熱を帯びた風邪や頭痛、喉の痛み等に向いています。
菊花は「目によい漢方薬」として知られるものに多く配合されています。具体的には、「釣藤散(ちょうとうさん)」や「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」等が挙げられます(※但し、「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」は専門の漢方薬局のみのお取り扱いとなります)。
「薬膳」としての菊花(きく)の食べ方は、生薬の菊花はお茶としても振舞われていますし、食用菊は、酢の物や和え物等でよく用いられています。彩りも美しいので、お正月の料理としてもよく目にします。中国のレストランでは、冷たいお水ではなく、温かい菊花茶が出てくることが多いです。
イライラする時、興奮して眠れない時、暑さで頭痛がする時などは、菊花+緑茶のブレンドがお勧めです。菊花や緑茶には、ストレスに関連する「肝(かん)」の暴走を抑え、身体の上部の熱を冷ます働きがあるのです。
当院では、自律神経失調症をはじめ、
更年期障害、心身症、冷え性、ストレス関連障害、
月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、
摂食障害(過食症)、パニック症、睡眠障害(不眠症)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
統合失調症、過敏性腸症候群(IBS)、強迫症など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
なお、漢方薬による治療をご希望の患者様は、診察時に医師の方にぜひご相談下さい。当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。
出典:現場で使える薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖症状からチャートで選ぶ漢方薬 杉山卓也著 SHOEISYA
参考資料:「Kampo View」https://www.kampo-view.com/