A.
医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
「職場の対人関係」は複雑で、個人差があり、地位によっても異なります。まさに千差万別です。しかし一方で、人間の行動パターンというものは意外とシンプルな所があり、「職場での対人関係のストレス」は……
✓「対人葛藤」
✓「対人劣等」
✓「対人摩耗」
……この3つに分類することが出来ます。これらを軸に、ご自身の職場における対人ストレスを振り返ってみましょう。
「対人葛藤」とは、部下や同僚との対立など、衝突によるストレスです。「対人劣等」とは、コミュニケーションスキルの不足、ハラスメントなど、劣等感を感じてしまうようなストレスです。「対人摩耗」とは、上司や同僚、取引先など、人間関係を円滑に進めようとするあまり、気疲れをしてしまうストレスです。
「対人葛藤」は、欧米では最も頻度の高いストレスですが、日本では「対人劣等」「対人摩耗」の方がメインとなります。特に、表面上は上手くいっている人間関係でも、気を遣ったり配慮されたりと、内心はストレスに感じている「対人摩耗」が多いのが特徴と言えます。
以下に、3つの分類の具体的な項目を記載します。過去1ヶ月間を振り返り、職場の同僚、部下、上司等との関係を思い出し、当て嵌まるエピソードにチェックをしてみましょう。トータルで7個以上当て嵌まると、職場で対人ストレスある可能性が高く、13個以上だと、職場における対人ストレスが確実にある、とみて良いでしょう。
《対人葛藤》
□ 嫌な顔をされた
□ 責められた
□ 意見が食い違った
□ 軽蔑された
□ 喧嘩した
□ 誤解された
《対人劣等》
□ どう思われているか気になった
□ 相手が思いをしていないか気になった
□ 劣等感を抱いた
□ 周囲から疎外されている感じがした
□ 親しくなりたいのになれない
□ どう付き合えばよいのか分からなくなった
《対人摩耗》
□ 自慢や愚痴などの聞きたくないことを聞かされた
□ 無理に話を合わせて会話した
□ 会話のテンポが合わなかった
□ 深入りされないように気を遣った
□ 約束を破られた
□ 嫌な人と会話をした
ではなぜ、ここで「職場の対人関係ストレス」を取り上げたかと言いますと、職場の悩みとして、心療内科への受診率が最も高いのがこの項目だからです。この問題は、その方の個人の心の内に留まってしまい、組織的に解決することが難しく、時として、適応障害の温床となってしまうことが危惧されているのです。
当院では、適応障害をはじめ、
うつ病、躁うつ病、不安症、睡眠障害(不眠症)、
自律神経失調症、摂食障害(過食症)、パニック症、
月経前症候群(PMS)、更年期障害、心身症、強迫症、
統合失調症、過敏性腸症候群、ストレス関連障害、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。