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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
以前同コラムにて「睡眠相後退症候群」という睡眠の「位相」が後ろにずれてしまうことにより、「極端な夜型」になってしまう睡眠障害について説明をさせて頂きました。一方、それとは真逆である「極端な朝型」になってしまう睡眠障害が「睡眠相前進症候群」と言われる睡眠障害です。前者は、比較的若年層や若者に多くみられる一方で、後者は年齢が上がるにつれて起こり易くなり、主に中高年や高齢者の方々にみられる睡眠障害であると言えるでしょう。
「睡眠相前進症候群」になると、睡眠の時間帯が、通常の社会生活に適した時間帯よりも前にずれて、夕方頃から眠くなって、夜の9時前に就寝し、まだ暗い早朝の3時頃に目が覚めてしまいます。いわゆる「極端な朝型タイプ」です。高齢者の方に多くみられ、夕方以降の社会生活や娯楽活動を行うことが困難になります。
この「睡眠相前進症候群」は、加齢に伴う体内時計のズレが原因で起こります。加齢に伴う変化が原因で、体内時計が少しずつ前に進んでいくそうです。中高年の方は、若い頃と比べて、眠くなるタイミングが1時間ほど早まると言われており、全体的に早寝早起きになります。よって、これらは睡眠薬を使えば治る、というものとは異なります。
「睡眠相前進症候群」の場合、「光」に気を付けられる必要があります。早朝の光は体内時計のリズムを一層早めてしまうことになるからです。朝早く目が覚めた時は、カーテンは閉めたままにされたり、ブルーライトカットのサングラスを掛けられたりされて、早過ぎる時間には、太陽の光を浴びないようしましょう。夜は、明るいところで過ごすようにされて、「これ以上は起きているのは辛い」と感じられてから、寝室に行かれるようにされて下さい。
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