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医療法人社団ペリカン(心療内科、精神科)です。
「更年期」という言葉を聞くと、中年に差し掛かった時期を指すようなイメージを持たれている方は少なくないことでしょう。実はこれには誤解も含まれてしまっています。
「更年期」とは、その字の示す通り、「年期が更新される」時期という意味なのです。具体的に言うのであれば、「少年期」から「青年期」に更新される時期も「更年期」という訳です。もっと言ってしまうのであれば、女性は14年ごと(「7」の倍数)、男性は16年ごと(「8」の倍数)ごとに「更年期」が起こるとされています。
この「更年期」の時期は、身体に変化が出る時期でもありますので、体調を崩す方が多く、それが「厄年」の考え方に繋がっているのです。男性と女性で「厄年」が異なるのは、上述の通り、「7」の倍数と「8」の倍数による違いです。勿論、体質の変化には個人差があり、皆は一様に同じ年に身体が変化する訳ではありません。その「幅」を持たせる為に、「前厄」「後厄」が設定されていると考えると、より理解しやすいかと思われます。
そして、特に女性の「壮年期」から「老年期」へと変化する時期(=3回目の「更年期」の時期)、生理がなくなることと前後して起こる心身の不調を「更年期障害」と呼んでいます。閉経は女性の心身に多大な影響を与えるものなので注目されがちですが、実はこの時期以外でも、年期の変わり目には体調を崩す方は男女共に多いことは、前出の通りです。
更年期障害特有の症状と思われている「ホットフラッシュ(突然熱くなって汗が噴き出ること)」も、体質の変化やそれに伴う自律神経系等のアンバランスによって起きるものですので、更年期でない女性でも(男性でも)起こることがあります。「ホットフラッシュ=更年期障害」といった誤解のないよう宜しくお願いいたします。
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当院では、自律神経失調症をはじめ、
更年期障害、月経前症候群(PMS)、心身症、
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監修 佐々木裕人(精神保健指定医・精神科専門医・内科医)