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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
以前ご説明させて頂きましたように、「発熱」には大きく2種類のものがあります。一つは、風邪やウィルス等を含めた感染や炎症反応によっておきる発熱であり、もう一つはストレスによって生じるストレス性高体温(stress-induced hyperthermia :SIH)です。
このストレス性高体温(SIH)のことを、「心因性発熱」と「機能性高体温症」というように更に詳細に分類して呼ぶことがある、と考えて頂いて構わないかと思います。
何故、このような使い分けが出来てきたのかと言うと、実はまさに心理的に繊細な要因が関わってきているのです。
「心因性発熱」は、心因性であることが明らかで(特定の精神的ストレスによって短時間の間に高体温となる場合や、怒り・恐怖等の情動や極度の緊張を伴う場合が多いです)、かつ患者様やそのご家族が、“心因性”という言葉を使った説明への抵抗感が少なく、治療を進める上でも有用な場合に用いられます。
一方、「機能性高体温症」は、その心因を特定出来ない場合や、“心因性”という言葉が、却って患者様やそのご家族にとって、受け入れづらかったり、負担が高かったりする場合、または治療の妨げとなりそうな場合に用いることが多いと言われています。
因みに、「機能性」がつく疾患(機能性高体温症、機能性ディスペプシア…等々)の場合、原因が心理的要因(心因)のみに求めるのではなく、個体要因、身体要因、ストレス要因、中枢神経系や自律神経系の要因など様々な要因が複雑に関わっている時に用いられます。
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