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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
抑うつの原因が人間関係に深く関わっている場合、うつ病の精神療法(心理療法)として、認知行動療法と似ていますが、視点がやや異なる「対人関係療法(IPT)」も用いられます。
認知行動療法は、うつ病になり易い悲観的な物事の捉え方(=認知)に気付き、その癖や偏りを修正していく精神療法です。しかし、患者様が人間関係に強いストレスを感じられているとしたら、「認知にどのような偏りがあるか」も然ることながら、「誰とどのような関わりで抑うつを招いたか」も重要になります。よって、対人関係療法では、特に人との関わりに焦点を当てて解決策を探ります。
一口に「人間関係」と言っても、様々な状況が考えられますが、うつ病の発症と関わりが深いものが、対人関係療法においては、以下の4つとされています。
Ⅰ.「悲哀(大切な人や物の喪失)」:ex.死別や離婚など
Ⅱ.「対人関係の役割をめぐる不和(お互いが期待する役割のズレ)」:ex.気持ちの食い違い
Ⅲ.「役割の変化(出産・進学・昇進など)」:ex.母親になる・管理職になること
Ⅳ.「対人関係の欠如(関係を上手く築けない)」:ex.人付き合いが苦手であること
…実際の治療においては、現在の人間関係にお困りはないか、人間関係の変化(死別・離婚・昇進・出産など)がストレスになってはいないか、周囲とのコミュニケーションは円滑かどうかなどを伺っていきます。そして、人との関わりにおいて、その方の抱える課題(問題点)を見つけ、問題解決を図っていくのが「対人関係療法」なのです。
躁うつ病(双極性障害)、自律神経失調症、心身症、
睡眠障害(不眠症)、ストレス関連障害、統合失調症、
パニック症、強迫症、不安症、摂食障害(過食症)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)、
月経前症候群(PMS)、過敏性腸症候群(IBS)など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っております。カウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。