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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
今年は例のない「酷暑」と言われており、所謂「夏バテ」でお悩みの方も決して少なくはないと思います。実は漢方古典より、「夏バテ」とは、「傷暑」即ち「気虚して身熱するは、之を暑に傷らるるに得(=元気がなく身体が火照るのは、暑さに傷つけられたためだ)」と、表現されている程なのです。
以前同コラムにて『夏バテに効く漢方薬を教えて下さい①』の中で、代表的な3つの漢方薬、「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」「六君子湯(りっくんしとう)」を挙げさせて頂きました。そして、これらの漢方薬の共通点は、漢方薬の中でも「補気薬(補剤)」と呼ばれるものに分類されていることです
「補気薬(補剤)」は、気(精気)を補い、エネルギーを回復してくれる働きがあります。その作用を持つ生薬は、消化機能を高めるものであることが多いです。これは「エネルギーは食べ物から摂取する」という考えに基づいています。
中医学(漢方)的には、消化管は“乾燥”を好むとされます。例えば、ビールばかり飲んでいると胃腸の調子が悪くなるのも、消化管内に過剰に水が入っているからだと考えられます。
そのため、補気薬(補剤)の中には、利水作用(りすい/水を取り除く作用)を持つものもあり、これによって、消化管の中の余分な水を出して、湿気を取り去ります。よって、多くの場合、利水と生津(せいしん/唾を出させて咽の渇きを取る作用)の生薬を上手く組み合わせて、「乾かし過ぎず、潤いし過ぎず」を狙います。
そして、主な「補気薬」としては、「人参(にんじん)」「甘草(かんそう)」「白朮(びゃくじゅつ)」「茯苓(ぶくりょう)」「黄耆(おうぎ)」「大棗(たいそう)」「桂皮(けいひ)」「蓮肉(れんいく)」「山薬(さんやく)」「猪苓(ちょれい)」「附子(ぶし)」「五味子(ごみし)」があり、これらを様々に組み合わせたものが、皆様ご存知の漢方薬(補気剤)となる訳なのです。
当院では、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、心身症、
パニック障害、月経前症候群、ストレス関連障害、
統合失調症、強迫性障害、過敏性腸症候群など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
なお、夏バテの漢方薬は、当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することが可能ですので、その際は医師にご相談下さい。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。