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医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
残暑の厳しさと夏の疲れがどっと出る、所謂「夏バテ」に悩まされている患者様は多いことと思います。
夏バテは、暑い夏の盛りよりも、8月下旬から9月にかけて、暑さが少し和らいだ頃に起こり易いと言われています。
そのような「夏バテ」に効く漢方薬として、有名なものとして「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」「六君子湯(りっくんしとう)」等が挙げられます。なお、これらの漢方薬は、当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することが可能になります。
「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」は、主に夏場に用いられます。夏になると痩せて下痢をしやすい方、足がほてり仕事が手に付かない方に使われます。暑さを冷まし、元気を増すことを前提に作られています。
「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」は、夏場だけに限らず、一年を通して用いられます。食後横になったり味覚が鈍麻したりしている方、言葉に張りが出ず全体的に力が出ない方に使われます。
「六君子湯(りっくんしとう)」は、食欲不振や胃もたれ、腹部膨満感といった消化器症状の不振が前面に出ている夏バテの方によく用いられます。
一言に「夏バテ」と言っても、どのような症状が現れているか、身体のどこに不調が見られるか(漢方で言うと「気」「血」「水」という見方)といったように、患者様お一人おひとり違います。
また、以前にも同コラムに記載致しましたように、漢方薬はその方の体格や状態を見て、その方に合った「証(しょう)」のものを選ぶ必要があります。
同じ症状であったとしても、同じ漢方薬が処方されるとは限りません。これを東洋医学では「同病異治(どうびょういち)」と呼びます。ですので、自己判断で、薬局などの市販の漢方薬を選ぶよりも、きちんと医師に診てもらって処方を受ける方が、ご自分に最適な漢方薬が見つかり易くなることは間違いないでしょう。
このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、
気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、
摂食障害、パニック障害、月経前症候群、
統合失調症、強迫性障害、過敏性腸症候群など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。