A.
医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
日中に長く眠ると夜に眠りにくくなり、身体によくないというデータがあります。ですが実は、昼間に眠気が訪れるのは身体の自然な反応なのです。
人は昼食後には、満腹ホルモン「レプチン」の分泌によって一時的に眠気を感じますが、それとは別に「体内時計」の働きからも、大体14時~16時頃に眠気が訪れるのです。
昼寝をするのは怠けグセやサボりのように思われて、我慢されてしまう人が多いようですが、身体にとっては昼寝をする方が自然で健康的なのです。
そこで、効果的な昼寝としてぜひお勧めしたいのが、「パワーナップ」です。これは、「パワーアップ+ナップ(昼寝やうたた寝のこと)」の造語で、90年代にアメリカの社会心理学者によって提唱された仮眠方法です。短時間で効果的な疲労回復ができ、その後のパフォーマンス向上が見込めます。
パワーナップで眠るのは「20分」だけです。これは、目を閉じてから20分です。それ以上は眠りが深まってしまい逆効果になってしまいます。深い眠りに入る前の、眠りの浅い段階で覚醒すれば、スッキリと目覚められるのです。但し、ご高齢の方は、眠りが深まるまでに時間が掛かるため「30分程」が目安です。
午後の眠気のピークが来る前の、正午~15時間にパワーナップは実施するようにします。眠る前にはカフェインを摂取し、ベッド等に横にならず、椅子にもたれた姿勢や机につっぷした姿勢で眠りにつきます。すぐに眠れなくとも、目を閉じて休息してみて下さい。20分後に目覚めた後には、軽いストレッチで身体をほぐします。
◆「効果的なパワーナップのコツ」◆
Ⅰ.「眠るのは正午~15時までの間」:これより遅い時刻は、夜の睡眠に影響が出てしまうので控えましょう。
Ⅱ.「仮眠するのは20分だけ」:アラームを設定するなどされて、寝過ごさないための工夫をして下さい。
Ⅲ.「寝る直前にカフェインを摂る」:カフェインは飲んでから約20~30分で覚醒効果が現れるため、目覚めのタイミングでちょうど覚醒することが出来ます。
Ⅳ.「椅子にもたれた姿勢や机につっぷした姿勢をとる」:横にならないことで、首にある交感神経節が刺激され、深く眠ることが出来ます。
Ⅴ.「目を閉じる」:視覚的情報をシャットアウトして、脳の休息を図ります。
Ⅵ.「目覚めたら軽くストレッチをする」:血流が良くなり、脳が活性化します。
当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、パニック症、
心身症、自律神経失調症、摂食障害(過食症)、不安症、
月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。