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【医師が解説】自律神経を整えるハーブ!

(更新 2024年7月3日)

 

A.

医療法人社団ペリカン(心療内科、精神科、内科)です。

 

 

植物の香りを用いて心身を癒すことは、自律神経失調症に対して、効果的な療法の一つです何故なら、ハーブを嗅ぐことで、自律神経をコントロールしている脳の視床下部に刺激が伝わり、自律神経が整うからです。

 

 

今回は、自律神経を安定させ、バランスを整えるのに効果的とされる、代表的なハーブを7つご紹介します但し、いくら自律神経を安定させる作用があると言っても、ご自分が「好きな香りだな」と感じるものでなくては、あまり効果が期待できません。ぜひ、ここでご紹介するハーブの内、ご自分の好みの香りのものや、嗅ぐと心地良く感じるものを選ばれてみて下さい

 

 

 

◎カモミール:キク科のハーブで、りんごのようなやさしい香りが特徴です。ストレスを軽減し、不眠、うつ状態、便秘、生理不順等に効果があります。美肌作用もあり、女性に人気のハーブの一つです。

 

 

◎ジャスミン:癖のないやさしい香りがします。ストレスの緩和や、更年期の睡眠障害にも効果的です。他にも頭痛やうつ状態を改善する効果もあります。

 

 

◎ミント:爽やかで清涼感のある香りが特徴です。ミントに含まれる「メントール」という成分には、身体を温めて冷えを改善し、リラックス効果で心身を休め胃腸の働きを整えてくれる効果があります。

 

 

◎フェンネル:やや甘い香りが特徴です。鎮静作用があり、更年期のほてりや不眠、不安障害の改善に効果があります。その他のホルモンバランスの乱れを整えてくれる作用もあります。

 

 

◎クラリセージ:シソ科のハーブで、独特のスパイシーな香りが特徴です。抗うつ作用やエストロゲン様作用があり、女性ホルモンの乱れによる生理不順や更年期障害に効果的です。

 

 

◎レモンバーム:これもシソ科のハーブで、爽やかな柑橘系の香りが人気です。不安障害や睡眠障害、更年期の不眠、頭痛、うつ状態などを改善する効果があると言われています。

 

 

◎クローブ:日本では生薬や漢方薬にもよく使用されています。バニラのような甘い香りが特徴です。抗うつ作用があり、気持ちの浮き沈みを整えてくれるハーブです。

 

 

「香り」というものは想像以上に、脳にダイレクトに届きます。自分が好きな良い香りをかいでいる時に、ネガティブな気分を同時に感じるというのは案外難しいことなのです。

 

 

 

当院では、自律神経失調症をはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、

パニック症、睡眠障害(不眠症)、摂食障害(過食症)

月経前症候群(PMS)、統合失調症、強迫性障害、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群、更年期障害、心身症など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン(心療内科、精神科、内科)を宜しくお願い致します。

 

監修 佐々木裕人(精神保健指定医・精神科専門医・内科医)