Ⅰ.精神科と心療内科との違い
心療内科は、「心身相関」という観点から、「心」と「身体」の両方の治療やケアを行います。
心療内科にお越しになる方は、「身体」の症状がより顕著、かつ前面に出ていらっしゃられることも少なくありません。
精神科では、もちろん「心身相関」の観点を取り入れつつも、「心(心理面)」の症状が顕著に現れ、かつご本人さまもそのことを一番のお悩み(主訴)として来院されることが、一番の違いと言えるでしょう。
「心(心理面)」の苦しさや辛さはさまざまですが、よく挙げられるものとしては、
- 意欲ややる気が起きない、無気力感
- 憂うつである、抑うつ感
- 心配や不安、緊張感が常にある
- 落ち着かない、イライラする、焦燥感
- 集中できない、思考がうまくまとまらない
- 感情の起伏が自分でコントロールできない
- 「やめよう」と思っているのに止めることができない
- 人や特定の事柄に対して恐怖心を感じてしまう
- それをしないとまるで罰せられるように感じてしまう
- 常に「生きづらさ」を感じている
- 自分に自信が持てない、自責感が強い
- 自分が自分でないような感覚、自分の存在の希薄感
- 消えたいと思ってしまう
などがあります。
そして、具体的な病気としましては、
- うつ病
- 躁うつ病(感情障害、気分障害、双極性障害)
- 適応障害(抑うつや不安を伴う場合)
- 不安障害(社会不安障害、全般性不安障害、パニック障害、恐怖症…など)
- 強迫性障害
- 解離性障害
- 発達障害
- 依存症(アルコール、ゲーム、インターネット、スマートフォン等)
- 統合失調症
といったものがあります。
……このような苦しさや辛さに、私たちは寄り添いながら、少しでも気持ちが楽になり、安心できるケアを提供させて頂きます。
Ⅱ. 精神科で行う治療について
上記のように、精神科を来院される方は、心に様々な悩みや苦しみを抱えていらっしゃられます。
「心のケア(治療)」においてもっとも重要なことは安心できる環境を整備することですので、必要に応じては休職等をご提案することもあります。
更に日々の過ごし方のアドバイスや精神療法、場合によっては投薬治療を行うこともあります。
漢方薬による治療(漢方療法)も、保険適用内で可能です。
また、心理師による心理療法・カウンセリングも併用されると、より効果が期待できます。
どうかお一人で悩み、苦しみを抱え込まず、気軽に最初の一歩を踏み出してはみませんか?
当院では、初診を860円~から受けることが可能です(各種保険診療適用)。
皆様のお話を聞かせてください。