こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】 「『強迫性障害(強迫症)』について教えて下さい③~原因と治療」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

強迫性障害(強迫症)が発症する原因は、未だ解明されていない部分がかなりありますが、神経伝達物質のセロトニンに作用する薬剤であるSSRI等を用いた薬物療法が有効であることから、生物学的な素因があるのではないかということが指摘されています。さらに、強迫性障害(強迫症)は「遺伝性」が高い傾向があることも、そのことを裏付けているとも言えるでしょう。

 

 

しかし、そういった強迫性障害(強迫症)の素因を潜在的に持たれていたとしても、そのまま何事もなく過ごされる方も大勢いらっしゃれるように、その素因の賦活してしまう何らかの出来事やストレスが契機となり、ある日突然発症されてしまわれることが多いようです。因みに、発症の好発年齢は、男女共に大体同じで、20歳前後と言われています。

 

 

 

強迫性障害(強迫症)の治療には、上述のように投薬治療が非常に高い効力を発揮します。加えて、認知行動療法、なかでも行動療法の有効性が指摘されています。強迫性障害(強迫症)の行動療法においては、曝露療法(エクスポージャー)や曝露反応妨害法などがよく用いられています。

 

 

また、強迫性障害(強迫症)の患者様は、同居されているご家族を“巻き込んでしまう”ことがあります。その場合は、治療の一環として、ご本人と同居されている家族への心理教育が行われることもあります。

 

 

 

当院では、強迫性障害(強迫症)をはじめ、

パニック障害(パニック症)、不安障害(不安症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

うつ病、躁うつ病、適応障害、自律神経失調症、

摂食障害、睡眠障害(不眠症)、心身症、恐怖症、

月経前症候群、統合失調症、過敏性腸症候群、

社交不安障害、ゲーム障害、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。