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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
「睡眠の質を上げるコツ」も今回で4回目になります。今回は、以前ご紹介しました「腸のゴールデンタイム」とも関連してきます。「質の良い睡眠」を手に入れるポイントとして、「夕食後3時間の過ごし方」が大切な要素になってくるのです。
夕食中は口を動かし食事を楽しみ、それと同時に交感神経の働きが急上昇します。けれども食後は、胃腸を働かせるために、副交感神経の働き徐々に高まっていきます。
この両者は、一方が高まると他方が低くなる、言わば「シーソー」のようなメカニズムにあります。そのため、交感神経の働きは逆に低下し、心身はゆっくりとリラックス状態に向かっていきます。
夕食後、交感神経と副交感神経の働きが入れ替わり、十分に副交感神経の働きが高まるまでに「3時間」掛かります。もしその前に寝てしまうと、副交感神経の働きが十分に上がりきらず、いくら寝ても身体が疲れたままになってしまいます。つまり、睡眠においても「腸のゴールデンタイム」をしっかり確保することが大切なのです。
そして、この3時間は、リラックスして副交感神経を活性化させることに努められて下さい。入浴も、熱いお湯だと交感神経の働きを上げてしまうので、気持ちぬるめの38~40度のお湯にゆっくりと浸かることで、更に副交感神経を高めましょう。また、寝る前は、激しい運動、スマホの使用、明るい蛍光色の照明は出来るだけ避け、脳を刺激せずに休める方向に持っていきます。そうすれば、自然と快適な眠りにつくことが出来ることでしょう。
当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、
うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、心身症、
摂食障害、パニック障害、自律神経失調症、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
月経前症候群、統合失調症、強迫性障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。