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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
「ストレスを解消するリフレッシュ法」も今回が「2回目」となります。リフレッシュ法や気分転換では、思考の悪循環を一旦断ち切り、ストレス思考によってオーバーヒートしてしまった脳をクールダウンさせることに他なりません。つまり、ストレス思考を脳から一旦消し去り、考えない時間を持つということになります。そのためにすべきことは、以下の2点です。
1.別世界に身を置く
2.身体に負荷を掛ける
「別世界に身を置く」とは、日常とは決定的に違う空間に身を置くことです。何故なら、例えば、「職場」がストレス源だとされた場合、職場から帰宅されても、余り疲れが取れなかったり、気分が優れないままであったり…ということがよくあるからです。
上記のような場合、「自宅」はストレスの直接の現場ではありませんが、だからと言って、帰宅後すぐに気分が変わるものでもありません。大抵は、帰宅後もあれこれ思いを巡らせて、頭を悩ませていることでしょう。言わば、日常化したストレスを感じる舞台の一部に、知らず知らずの内に自宅が含まれてしまっているのです。
即ち、ストレス源である「職場」という空間情報が、「自宅」の空間情報とリンクしてしまっているのです(=「ストレスの空間―空間リンク」)。
このことは、パニック症におけるメカニズムと同じです。例えば、最初は電車にだけ乗れなかったのが、いつしか、バスも乗れなくなってしまうという「般化」と同じ構造です。「自宅」が「職場」とリンクしてしまっては、くつろぐことは困難になってしまいます。このリンクから抜け出すために、敢えて別世界に身をおくようにするのです。
具体的に何処に身を置かれるかは個人の自由ですが、「普段は行かないような所」であることが重要です。例えば、美術館、植物園、旅行、映画館…等々。笑いが癒し効果をもたらすという点では、寄席やお笑いライブ等も良いでしょう。
「身体に負担を掛ける」とは、言うまでもなく「運動」です。余計なことを考えないようにするという点では、若干負荷が高めなもの、例えばジョギングや水泳がお勧めです。
特に「水泳」は、水の中が別世界そのものですし、加えて「水」が全身に触れる感触にはリラックス効果があります。泳ぎが苦手な方は、水の中を歩くことでも構いません。泳ぐにしろ歩かれるにしろ、一連の動作への集中が、頭の中からストレス思考を暫し消し去ってくれることでしょう。
ご自身の興味や経験、体力なども考慮されて、何をするとリフレッシュや気分転換になるかをこの機会にじっくり考えてみられては如何でしょうか?
当院では、適応障害をはじめ、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、睡眠障害(不眠症)、
自律神経失調症、心身症、ストレス関連障害、
パニック症、不安症、摂食障害(過食症)、強迫症、
月経前症候群(PMS)、統合失調症、過敏性腸症候群、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)等、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
また、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っております。カウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。