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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
以前同コラムに掲載させて頂きました「『期待値を下げる』とはどういう意味ですか?」の「2回目」となります。これは、「うつ病」や「適応障害」を予防・治療する上で、大切になってくる考え方です。
「期待値を下げる」ということを、もっと積極的(ポジティブ)な言い方にしますと、「良い所探しをする」ことに他なりません。悪い所(欠点)よりも、良い所(長所)に目を向けるようにします。例えどんな悪いことであったとしても、「何か必ず良い点があるはずだ」という視点で物事を見る習慣をつけます。実は、このことはどなたにも当て嵌まる「幸福になる秘訣」でもあります。
このことは、ご自身のプライド(=大切にされている物事や信念)を傷つけられた場合も含め、全ての逆境を撥ね除けるのに役だちます。どんなに悪いことが起きた時であっても、何か良いことも必ずあるはずだ、という達観した、俯瞰的な観点で、事態を眺めてみるのです。
例えば、一見すると「最悪な出来事」や「逆境」に直面されたとしても、「この経験から何か学ぶことが出来るはずだ」とか、「この経験を乗り越えれば、自分はもっと強くなれる」とか、「自分の信念や価値観を再確認する良い機会だ」…等々、前向きにポジティブな心境で受け止めることも、実は可能なのです。
「一生懸命頑張ったのに結果が出なかった」といった時にも、同様の受け止め方が使えます。そういった経験から学び、それによって、ご自身を成長させるプラスの意味が必ずあるのです。寧ろ、そういったピンチの時こそ、成長への最大のチャンスだとも言えるでしょう。
この対処法(発想)は、完璧主義的な傾向をお持ちの方に、特に有効だとも言われています。テストや考査で百点が取れなかったとしても、「自分のウィークポイントに気付けて良かった」「短時間で準備をした割には上出来だ」「まだこの先、改善の伸び白があるから、楽しみだ」…等々、ポジティブな発想は幾らでも挙げることが実は可能なのです。決して「百点でなかったら、もう何もかも無意味」ではない、ということを頭に留めて、自由で柔軟な発想で、伸びやかに生きていきたいものです。
このコラムを読まれまして、ご自分の現在のご状況として、
気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
躁うつ病、不安症、ストレス関連障害、心身症、
自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、パニック症、
摂食障害(過食症)、月経前症候群(PMS)、強迫症、
統合失調症、過敏性腸症候群(IBS)、冷え性、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っております。カウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。