A.
医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
サッカーでは、「フィールドの上には11人の選手がいるが、12人目の選手である『サポーター』の励ましが、勝利のための力となる」と言われます。実際、サポーターに応援されるホームでの勝率は、敵地のアウェイよりも高いのです。
自分のマイナスの思い込みに対処するためには、自分自身を認め、沈んだ気持ちを共感してくれる人との関係性が大切になってきます。そうした人が「サポーター」と呼ばれています。自分の味方になり、心の支えとなり、時には叱咤してくれる人です。
自分のサポーターを見出し、普段から質の高い人間関係を築けるかどうかが、逆境に直面した時に物を言います。実際に、ストレスに関する研究では、精神的な落ち込みからの立ち直りが早い人ほど、周りに心の支えとなり人の存在があることが分かっています。これを「社会的支援」と言います。苦しい時こそ、誰かの助力が必要なのです。
「助けを求めても迷惑に感じるのではないか?」と思う人もいるでしょう。しかし、大抵の場合、相手は頼りにされたことをむしろ誇りに感じるものです。
サポーターは、職場での上司や同僚に限りません。学生時代からの親友や、大学の恩師、両や兄弟姉妹、信頼できるカウンセラー等も含まれるでしょう。そして人数の目安は「5人」です。
「5人」というのはあくまでも目安の数字です。但し、「1人」では、いざという時に助けを得るのには少なすぎますし、5人よりも多くなると、お互いを助け合う関係を持つには多すぎるかもしれません。
また、サポーターは、「助力」、「情報」、「助言」、「親密」という4つに分けられます。大変な経験をした時に助けてくれるのが「助力」、困った時に情報を提供してくれるのが「情報」、問題に直面した時に有用なアドバイスやガイダンスを与えてくれるのが「助言」、辛い時一緒にいるだけで安心できるのが「親密」といった具合です。
そこで、上記の内容を網羅する上で、以下の質問を考えていくことが役立つことでしょう。
Q1.大変な経験をした時に、あなたを助けてくれる人は誰ですか?(=「助力」)
Q2.困った時に、あなたに情報を提供してくれる人は誰ですか?(=「情報」)
Q3.あなたが、問題に直面した時に、有用なアドバイス(提案)やガイダンス(指導)を与えてくれる人は誰ですか?(=「助言」)
Q4.あなたが辛い時に、一緒にいるだけで安心できる人は誰ですか?(=「親密」)
…これら4つの問いに答えてみて下さい。勿論、同じ名前が複数の項目に挙がっても構いませんし、問いによっては「1人しか思い浮かばない…」というものもあることでしょう。逆に言えば、そういった方(何度も名前が登場した相手、その項目では1人しか浮かばなかった相手)は、あなたに欠かせない重要な「サポーター」である可能性が高いとも考えられるのです。
このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、
気になる点がありました方や、興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
躁うつ病(双極性障害)、睡眠障害(不眠症)、不安症、
自律神経失調症、心身症、ストレス関連障害、
パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、
月経前症候群(PMS)、過敏性腸症候群(IBS)、強迫症、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)等、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
また、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っております。カウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。