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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
良い睡眠を得るためには、室内の環境整備が重要になってきます。
室内環境で工夫できるものとして、室温・湿度・換気、採光・照明、部屋の色彩、寝具・寝間着、音・音楽、香り……といったものが挙げられますが、中でも、最近注目されているものが「香り」です。
アロマテラピーとは、香りを利用した心身のリラクゼーション法であり、快適な眠りを得るためにも効果的です。
脳波の測定を行なったところ、アロマテラピーにより、リラクゼーション効果の指標となる脳の「アルファ波」が増加することが判明しており、生理学的にも有効性が立証されています。
一般に、アロマテラピーには、エッセンシャルオイル(植物から取れる香りを持った揮発性物質)が用いられます。
使用方法はとても簡単です。
エッセンシャルオイルを数滴落としたティッシュやハンカチを枕元に置いたり、入浴時に湯船に垂らして、アロマバスにしたりすることで、香りがリラクゼーション効果を高めてくれます。
日本人は強い香りを苦手とする人が多いため、香りの強度は、やや弱めの方が良いかもしれません。
リラクゼーションに一番よく使用される香りは、ラベンダーです。
ラベンダーの香りには、脳の働きを円滑にするとともに、不安を和らげ、リラックスした安眠を誘う効果があります。
心配事やイライラする事があり、なかなか眠れない…という方にも適しています。
勿論、ラベンダー以外にもリラクゼーション作用のある香りはあります。
香りの好みには、かなりの個人差があるため、購入をする際には、実際にいろいろな香りを試してみて、自分が「一番落ち着くな」と感じる香りを選ぶとよいでしょう。
以下に、リラックス(入眠)を促す香りをご紹介させて頂きます。皆様の、ご参考になりましたら幸いです。
◎ ラベンダー:
甘くてどこか安らぐ香りは、神経の緊張や不安を和らげて、安眠を誘う効果があります。心配事、イライラする事があって、なかなか眠れない…という人にお勧めです。
◎ カモマイル(カモミール):
リンゴのような香りが、リラックスを促します。不安・怒り・緊張などを鎮静させるため、不眠症にも効果があります。
◎ ネロリ:
オレンジの花から抽出した香りは、香水の香りづけにも使用されています。うつ状態やストレスを減少させて、平和で幸福な気持ちにさせてくれます。
◎ ゼラニウム:
バラのような甘い香りで、どちらかと言うと、女性の方が好む香りです。不安やうつ状態を鎮めて、心のバランスをとってくれます。
◎ マジョラム:
ややスパイシーなハーブ調の香りで、どちらかと言うと、男性の方が好む香りです。精神を鎮めて、ストレスを改善してくれます。
◎ オレンジ:
オレンジの皮をむいた時のような爽やかな香りが、緊張をほぐし、幸せな気分にさせてくれます。落ち込んだ気分を取り払って、リラックスを促します。
◎ ローズ・オットー(ダマスク・ローズ):
バラの香りで、こわばった心を解きほぐし、華やかさと明るさをもたらしてくれます。
◎ ベルガモット:
柑橘系のフレッシュな香りです。興奮しているときはクールダウンし、怒りの気持ちを和らげてくれます。緊張した神経にはリラックス効果があります。
このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、
気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、
パニック障害、自律神経失調症、月経前症候群、
統合失調症、強迫性障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。