こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「西洋薬の治療を安心して受ける為のポイントとは?」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

精神科・心療内科にお通いの患者様の中には、西洋薬の使用をご提案した際に、よくあるご反応の中に癖になるのが怖いので、飲みたくないのですが…というものが挙げられます。それが、どんなに症状が強く辛い状況であっても、止められなくなるのが怖いので…と言って拒否される方もいます。

 

 

そもそも「薬物依存」とは、一般的には、アルコールや覚醒剤のように「乱用」を繰り返されることで起こる現象を指します。しかし、精神科・心療内科で処方されるお薬で起きる“依存”は、乱用による依存ではなく、医学的に厳しく定められた範囲の服用量で起きてくる常用量依存です。患者様の言う依存は、この「常用量依存」を指しています。そしてこの「常用量依存」でよく挙げられるものが、ベンゾジアゼピン系抗不安薬と睡眠薬です。

 

 

もしも、軽度の不安や不眠であれば、そういった薬剤をしなくとも問題はありません。しかし、ストレスの強度や症状の深刻さによっては、使用せざるを得ないことがあるのは事実です。ただ、大切なのは、例えそういった薬剤を使用されたとしても、時がきて、回復されていかれれば、必ず減薬の方向に向かっていくのだということです実際に減薬をする際には、少しずつ、患者様の様子を見ながら、行っていきます。決して急な断薬をしないようにします。このことさえ守られていれば、西洋薬は決して「怖いもの」ではありません

 

 

もし、医師から西洋薬の処方を勧められた際、薬を恐れるあまり服用を控えられるのは、折角の改善する機会をみすみす見逃してしまっているとも言えます。西洋薬も正しく使えば決して怖くないということを覚えておいて頂けましたら幸いです。

 

 

 

当院では、睡眠障害(不眠症)不安症をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、

自律神経失調症、ストレス関連障害、心身症、

パニック症、強迫症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)、

月経前症候群(PMS)、過敏性腸症候群(IBS)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。