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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
以前同コラムにて「タイプA行動パターン」について記載させて頂きました。実は「適応障害やうつ病に罹り易い性格のタイプ」の一型に、この「タイプA行動パターン」は挙げられています。そして、「適応障害やうつ病に罹り易い性格のタイプ」のその他の一型として「循環気質(躁うつ気質)」も挙げられているのです。
「循環気質(躁うつ気質)」は、日本人に多いとされ、実に全人口の2割を占めている性格の一つです。基本的には、快活で陽気で明るく大らかで、社交的でユーモアがあり、仕事に対しても意欲的に取り組むことができるとされています。しかし、時として、仕事に対する意欲が長続きせず、突然やる気が無くなってしまうことで、仕事の効率を悪化させてしまします。一定のパフォーマンスを維持することが出来ないのです。
循環気質の方の意欲の「源泉」は、「他者からの評価」です。循環気質の方は、決して自信満々なのではないのです。周囲、特に会社(職場)においては、上司や同僚の方々から認められたい気持ちが強く、また、その延長として、時に過大な自己評価をします。
本音では、自分に自信がなく、他者からの評価によりアイデンティティを確認しようと、常に試みていますが、それはそうしないと安心できないからです。
ポジティブな評価が続けば、それをエネルギーとして、さらに意欲的に仕事に取り組むことが出来ますが、ネガティブな評価は受け入れることが出来ません。何故なら、受け入れてしまうと自己崩壊に繋がるからです。
また、些細な言動ですぐにカッとなり、上司の方からの忠告を素直に聞けず、落ち込んでしまいます。仕事に支障が出て、その結果、さらにネガティブな評価を下され落ち込む…という「負のループ」に陥ってしまいます。
注意すべきは、循環気質の方に見られる好不調の波は、強度のストレス状況下において、他の性格傾向の方にも見られるものであるということです。どんな人であろうとも、火事場の馬鹿力のように一時的にエネルギーを放出し、仕事に集中しますが、すぐにガス欠で動けなくなってしまいます。ほどなく放出するエネルギーは底を尽き、全く仕事が出来なくなってしまうのです。
上記のような有り様が、循環気質の方の気分の波と似通っています。追い込まれた不安と恐怖、慢性的な緊張により、心身をコントロール出来なくなることによって起きてしまうのです。
躁うつ病(双極性障害)、自律神経失調症、心身症、
睡眠障害(不眠症)、ストレス関連障害、統合失調症、
パニック症、強迫症、不安症、摂食障害(過食症)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)、
月経前症候群(PMS)、過敏性腸症候群など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っております。カウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。