こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】「自律神経を整える『腸のゴールデンタイム』とは?」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

自律神経失調症にお悩みの方に、意識して整えていって頂きたい3本柱が睡眠(入眠-起床)運動、そして食事です。皆様は腸のゴールデンタイムというものをご存知でしょうか?

 

 

夕食は食べ終える時間を意識されることが大切です。夕食時間は早ければ早い程お勧めですが、どんなに遅くとも就寝の3時間前を目安に全て食べ終えるようにされるのが理想です。

 

 

何故なら、食後3時間は胃腸が活発に働いて「副交感神経」の働きが高まります中でも、夕食後の時間は、消化吸収が盛んになり、副交感神経が最も優位になる腸のゴールデンタイムなのです。

 

 

食べ終わってから寝るまでの時間が短いと、食事で上昇した血糖値が充分に下がらず、脂肪となって蓄積されやすくなります。さらに、3時間おかずに寝ると、交感神経がまだ優位なままなので、睡眠の質が下がるだけでなく、折角食べた物が十分に消化されず、細胞に栄養が行き渡らないということが起こります。

 

 

また、食べた物が胃に多く残った状態で横になると、胃酸が食道を逆流して「逆流性食道炎」になる危険性があります。不眠や肥満、その他病気予防の観点からも、夕食後の3時間は腸を働かせる「腸のゴールデンタイム」にあてると良いでしょう

 

 

夕食後3時間以内に寝てしまうと、「腸のゴールデンタイム」が取れなくなり、自律神経が乱れ、様々な不調を来しかねません。具体的には…

 

  • 体力・免疫力の低下
  • 腸内環境の悪化
  • 疲れやすくなる
  • 睡眠の質が下がる
  • 太りやすくなる
  • 食べ物の逆流を引き起こす(=逆流性食道炎)

 

…等といったことが挙げられます。

 

就寝までの3時間は、ゆっくり入浴をされたり、ストレッチをされたりと、リラックスして過ごすようにされてみられて下さい。

 

 

 

当院では、自律神経失調症をはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、

心身症、睡眠障害(不眠症)、過敏性腸症候群(IBS)、

摂食障害(過食症)、パニック障害、強迫性障害、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

月経前症候群、統合失調症、更年期障害など

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。