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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
前回は「梅雨から夏(6月・7月・8月)にかけてのセルフケア」でした。今回は「秋のセルフケア」について記載させて頂きます。段々と涼しくなる秋は、絶好のクールタイムです。「夏の疲れを残さず片付け、来る冬に向けての準備期間」となります。
まずは「食べ物」についてです。夏にたっぷりとかいた汗の分だけ、身体からは水分が失われています。発汗量が減ってくると疎かになりがちな水分補給ですが、秋の間に水分の補充が完了しないと秋序盤~春先までの乾燥に耐えられません。水分を定着させやすくする根菜類や秋の果物などを積極的に取り入れましょう。このように「潤いを補い乾燥する秋冬に備えること」を意識されてみられて下さい。
次は「運動」についてです。涼しくなり発汗も落ち着くので、運動を再開されたり、新しく始めたりしやすい季節が秋です。運動による消耗も少ないので、挑戦してみたかったスポーツに挑戦されるのも良いでしょう。但し、翌日に残る位の運動はNGです。夏の疲れが解消された上で、1日で回復出来る程度の運動量を目指しましょう。
「習慣」については「早く寝る習慣を身に着けること」がポイントになります。何故なら、夏の疲れを手早く片付け、その日の消耗を残さないためにも、睡眠は不可欠だからです。また、寝ることで身体の潤い等が補われるので、火照りやのぼせ、粘膜や皮膚の乾燥、咳などの兆候が見られた際には、早めに就寝することも大切です。
今度は「心の持ち方」についてです。夏はテンションや気分も上がる季節でした。そこから、落ち着いた気分に切り替わっていく秋は、気持ちが大きく揺れ動き易い時期とも言えるでしょう。具体的には、何だか物悲しくなる、寂しくなる、情緒が不安定になる、涙もろくなる…等々、メンタルの失調が起こり易くなりますが、それらは「秋」の持つ性質にも一因があります。ですので、もしそのような気分になられたとしても、余り自分を責め過ぎないで下さいね。
最後に、この時期は「燥邪(そうじゃ)」と呼ばれる「乾燥による疾病」に悩まされやすくなります。特に、喉や肺、気管支といった呼吸器系に異常が出易い傾向があります。乾燥により粘膜を守る粘液のバリアーが薄くなれば、外界からの乾燥の刺激をダイレクトに受けて、咳、喘息、アレルギー性疾患のリスクが高まります。加湿やマスク等で肺を守り、皮膚も荒れてしまう前に、保湿クリーム等で乾燥対策をしておきましょう。
当院では、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、睡眠障害、
心身症、自律神経失調症、ストレス関連障害、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)
パニック障害、不安障害、摂食障害(過食症)、
月経前症候群、統合失調症、過敏性腸症候群、
強迫性障害、アルコール使用障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
また患者様のお悩みや症状、ご希望等によりまして、保険適用内で漢方薬を処方すること(漢方療法)も可能です。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。