こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「よい睡眠をとるために、『夜中に時計を見ないようにした方がよい』理由とは?」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

以前、健康な睡眠のために出来ることとは?というタイトルで、不眠に悩まれている方への10個のアドバイス(心理教育)をさせて頂きました。その中にありましたⅩ.夜中に時計を見ないようにしましょうの項目について、今回は補足をさせて頂きたいと思います。

 

 

不眠に悩まれている方は、想像以上に夜中に時計(あるいは、スマホの時刻表示)を再々目にされている傾向があります。しかし、不眠症の方にとって、この行動は余り推奨できません。

 

 

何故なら、まだ夜中の“早い”時間であったならば「早く寝なければ」と焦るでしょうし、真夜中の深夜帯であったならば「あと〇時間しか眠れない…」とこれまた焦ってしまうでしょう。更に、朝起きる時間に近ければ、「全然眠れていないから、最低でももうひと眠りしなくては持たない…」等と、やはり焦ってしまうでしょう。

 

 

このように、不眠症の方は、ついつい「今何時なのだろう?」と夜中に時計を見がちですが、その都度、却って焦ったり不安になったりイライラしてしまってはいないでしょうかそして、これら焦りや不安、イライラにより、増々眠れなくない悪循環に陥ってしまうのです。

 

 

極端なことを言えば、いったん目覚まし時計(あるいは、スマホの目覚まし機能)を正しくセットしさえすれば、夜中に今何時であるかを知る必要などないのです。

 

 

目覚まし時計を準備して、起床時間にアラームが鳴るようにセットし、後は時計をベッドに下に置いたりひっくり返したりされて、見えないようにしておくことがお勧めです。スマホや夜に光るタイプの時計(壁掛け時計も含む)は、夜中に目に入らないところに設置される方が良いでしょう。

 

 

 

当院では、睡眠障害(不眠症をはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安症、適応障害、ストレス関連障害、

摂食障害、パニック障害、自律神経失調症、心身症、

月経前症候群、更年期障害、統合失調症、強迫性障害、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っております。カウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。