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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
前回「『肩こり』を中医学(漢方)の観点から考えると?Ⅰ」というタイトルで書かせて頂きましたが、今回はその続きとなります。前回のコラム内で、中医学(漢方)の観点では、「肩こり」の原因として「血行不良」があること、それが「肝鬱(かんうつ)タイプ」・「風寒(ふうかん)タイプ」・「痰湿(たんしつ)タイプ」の3つのタイプに分かれることをご紹介させて頂きました。今回は、それらのタイプ別の特徴や養生法について記載させて頂きます。
◆「肝鬱(かんうつ)タイプ」◆
★特徴★: 過度なストレスが原因で「肝(かん)」がダメージを受けると、気がスムーズに流れなくなり、血行不良を引き起こしてしまいます。「肝(かん)」はストレス以外にも、目との関わりが深いため、パソコンやテレビを長時間見ることは控え、意識的に休憩時間を作りましょう。
★養生法★: 気の流れをスムーズにすることで、血流を改善しましょう。マイカイカやターメリック、タマネギなどがお勧めです。また、肩回りのストレッチで、身体を動かして、気血を巡らせましょう。
◆「風寒(ふうかん)タイプ」◆
★特徴★: 睡眠中に布団にしっかり入っていなかった時や、寒い日や、過度の冷房で身体が冷えた時などは、肩こりや急な方の痛みを引き起こしがちです。その他にも、カゼの初期症状として肩が凝ることがあります。
★養生法★:気血が不足していると、身体に邪気(寒邪・風邪)が侵入しやすいので、気血を補う食材を食べて、ゆっくりと休む時間を作り、健康な身体作りを心掛けましょう。症状が出た時には、すぐにネギ、ショウガ、シナモンなどを積極的に摂るようにされて下さい。
★処方され得る漢方薬★:「葛根湯(かっこんとう)」など
◆「痰湿(たんしつ)タイプ」◆
★特徴★: 胃腸が弱かったり、お酒や脂っこい食事が好きだったり、水分を取り過ぎたりしていると、身体の中に余分な水分や不要物(痰湿)が溜まります。その結果、血がドロドロ、ネバネバになり、上手く流れてくれずに、肩こりが起きます。梅雨の時期に肩こりで悩まされる方も、このタイプに含まれます。
★養生法★:脂っこいもの、甘い物、乳製品などは「湿」を生みやすいので、食材としては避けた方が良いでしょう。ハト麦や、トウモロコシのひげ根茶などは、体内の余分な水分を排出してくれるのでお勧めです。入浴で適度に汗をかくのも良いでしょう。
★処方され得る漢方薬★:「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」「薏苡仁湯(よくいにんとう)」「二朮湯(にじゅつとう)」など
なお、上記のどのタイプであっても「入浴(半身浴)」は効果的です。「肝鬱タイプ」の方は、よりリラックス効果を促進する上で、入浴剤をお使いになられると良いでしょう。「風寒タイプ」の方は、寒邪(冷え)を追い出すため、「痰湿タイプ」の方は体内の余分な水分を排出するため、じんわりと汗をかくまで入るのがお勧めです。
このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、
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どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、
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統合失調症、過敏性腸症候群(IBS)、強迫症など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
なお、漢方薬による治療をご希望の患者様は、診察時に医師の方にぜひご相談下さい。当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。