こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「うつ病が疑われる食生活の具体的な変化とは…?」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

うつ病になると意欲が低下するため、食生活にも変化が起こります。

 

 

まず、大好きだった食べ物を口にされても、美味しいと感じられなくなります。何を食べても味気ないため、食に対する関心は低下していきます。

 

 

やがて、食べることは楽しみではなくなり、1日3食の食事を摂ることが面倒になっていきます。通常、食欲は低下します。中には、空腹を感じているのに、食べたい気持ちになれない方もいます。

 

 

いずれにせよ、意欲が低下して、食事量が減ると、必然的に体重は減少していきます。

 

 

逆に、うつ病になると、虚しい気分を紛らわせるように、特定の食べ物を過食される方もいます。とりわけ、うつ病で血糖調整障害(血糖値を調整するホルモンのバランスが乱れた状態)にある方には、甘い物を過食される傾向が見られます。

 

 

抑うつが長く続き、1か月間に体重が5%以上(体重が50kgの人なら2.5kg)、減少あるいは増加された場合には、うつ病が隠れている可能性があるので注意が必要でしょう。

 

 

以下に、うつ病が疑われる食生活の変化として、その特徴をまとめさせて頂きます。

 

 

特徴1「好物を食べても美味しいと感じられない:以前は目のなかった大好物を食べていても、美味しいと感じられなくなります。食事に喜びを感じられない為、食べることへの関心が次第に薄れていきます。

 

 

特徴2「食事が楽しみではなくなる:食べることに喜びを見出せなくなると、食事を摂るのが面倒になります。そのため、食事を摂らなかったり、粗食で済ませたりすることが増えていきます。

 

 

特徴3「食べたい気持ちにならず、体重が減少する:たとえ空腹を感じられたとしても、意欲が低下しているため、「食べたい」という気持ちが湧かなくなります。その結果、食が細くなり、体重が減少していきます。

 

 

特徴4「過食(特に甘い物を好む)になり、体重が増加する:虚しい気持ちを紛らわせるため、特定の食べ物を過食することがあります。とりわけ甘い物を過食するケースが多く、その結果、体重が一気に増加し、肥満になってしまうこともあります。

 

 

 

当院では、うつをはじめ、

躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害、

心身症、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、

パニック症、摂食障害(過食症)、統合失調症、

月経前症候群(PMS)、更年期障害、強迫症、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

過敏性腸症候群(IBS)、ストレス関連障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っておりますカウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。