こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「『自己覚醒』という起床法について教えて下さい」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

自己覚醒」という方法を身に付けると、起きたい時間の20分前後に目覚めることが出来るようになるそうです。「自己覚醒」とは、目覚まし時計などを使わず、「この時刻に起きよう」と決意されることで、予定時刻に目を覚ます方法です

 

 

広島大学の林光緒教授らの研究グループは、自己覚醒の訓練の効果と、日中に及ぼす影響についての試験を行っています(➡参考論文はコチラ

 

 

試験では、朝、目覚まし時計や家族に頼って起きている大学生11名に1週間、自己覚醒の訓練を受けてもらい、活動量計を使って就床-起床時間を計測しました。なお、事故覚醒の成績は、予定時刻の前後30分の範囲内で起床すれば「成功」としています。

 

 

その結果、訓練1日目では64%、3日目では73%、7日目では82%の試験対象者が、自己覚醒に成功されたそうです。

 

 

こうした研究結果から、やる気さえあれば、多くの方が目覚ましに頼らなくても、自分の力で起床できるようになられることが分かります。

 

 

また、この試験では、目覚まし時計を使って覚醒した時(=強制覚醒)と、自己覚醒をした時の日中の覚醒度や眠気の度合い等も比較しています。その結果、強制覚醒をされた時よりも、自己覚醒をされた時の方が、日中の眠気が少なく、午前の生活の質も高い状態を維持されていたそうです。

 

 

自己覚醒のやり方は簡単で、夜眠る時に「明日は何時に起きよう」と思うだけです誰でもできる手軽な方法ですので、興味がある方はぜひ試されてみて下さい。

 

 

 

当院では、

睡眠障害(不眠症)自律神経失調症をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、不安症、

心身症、ストレス関連障害、過敏性腸症候群(IBS)、

パニック症、月経前症候群(PMS)、摂食障害(過食症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、強迫症、アルコール関障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。