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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
不眠に対する効果を謳う市販薬は、薬局で「睡眠改善薬」という名称で売られており、医師の処方箋なしで気軽に購入できます。しかし当然ながら、「睡眠改善薬」は、医師の処方箋によって調剤薬局で購入する「睡眠薬(睡眠導入剤)」とは、成分も機序も全く異なるものです。では、「睡眠改善薬」とは、どのような薬なのでしょうか。
「睡眠改善薬」は、風邪薬やアレルギーの薬などに含まれる「抗ヒスタミン薬」の一種です。「抗ヒスタミン薬」は、くしゃみや鼻水、皮膚の痒みなどを抑える作用があると共に、副作用として眠気を引き起こすものがあります。「睡眠改善薬」は、この副作用を利用して開発された薬です。
この市販の「睡眠改善薬」を飲み続けると、依存や耐性が生じやすく、それに従い、催眠作用が弱まってしまい、睡眠障害という病気に対する治療効果も実証されていません。また、翌日まで薬の作用が残り易く、日中に眠気などを感じることもあります。
「睡眠改善薬」は、一過性不眠に対し、たまに頓服として使われるのが適切でしょう。服用する場合は、短期間に留め、眠れないからと言って規定量を増やすことは止めましょう。
なお、既に病院において睡眠障害(不眠症)の治療を受けられていれる方は、勝手に市販薬を使用してはいけません。事前に必ず主治医に相談されて下さい。
当院では、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、適応障害、不安症、
心身症、アルコール使用障害、ストレス関連障害、
パニック症、月経前症候群(PMS)、摂食障害(過食症)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
統合失調症、強迫症、過敏性腸症候群(IBS)など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。