こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「漢方にも『睡眠薬』ってあるのですか?」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

不眠の主な原因は、ストレスや抑うつ、不安感などの精神の不調です。中医学(漢方)では、睡眠トラブルの原因には、思い悩んだり怒りを感じたりといった情緒の変化や、暴飲暴食、加齢…など様々あるものの、基本的に「血(けつ)不足」(=「血虚」)との関係が深いと考えられています「血(けつ)」には精神安定の働きがあるのです。

 

 

「血(けつ)」の流れをコントロールして、精神活動の中枢を担う「心(しん)」、「血」を蓄える「肝(かん)」、食べたものから「血」を作り出す「脾(ひ)」の不調は、不眠を引き起こす原因となります。

 

 

漢方薬は、西洋医学の睡眠導入剤のように、直接的に眠気を導くものというよりも、上記のような睡眠を妨げている身体の中の歪みや乱れ、不足を解消して、眠りを正常化することを目的としています

 

 

不眠のお悩みに対して使われる漢方薬としては、「帰脾湯(きひとう)」「加味帰脾湯(かみきひとう)」甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)」酸棗仁湯(さんそうにんとう)「加味逍遙散(かみしょうようさん)」…等々がよく用いられます。但し、これらはあくまでも一例ですので、ご自分の不眠のタイプにあった漢方薬を選ぶ際には、専門家に判断してもらうのが一番でしょう。

 

 

なお、漢方薬による不眠の治療をご希望の患者様は、診察時に医師の方にぜひご相談下さい当院のような心療内科では、健康保険適用で処方することも可能です。

 

 

 

当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、

うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安症、適応障害

摂食障害(過食症)、パニック症、自律神経失調症、

月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)、

更年期障害、心身症、冷え性、ストレス関連障害、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

統合失調症、過敏性腸症候群(IBS)、強迫症など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。