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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
うつ病への認知行動療法の中に、変わった名称のものがあります。それは、デビット・D・バーンズ氏が提唱した「武装解除法」と呼ばれる方法です。これは、うつ病に限らず、対人コミュニケーションにおけるトラブルやイライラ、ミスコミュニケーションを防ぐという意味では、万人に使えるものでもあります。
「武装解除法」は、相手の言動に対して、ついネガティブな反応をする癖がある方に向いています。ネガティブな反応をする癖がある方は、相手の言ったことに対して7割まで同意でき、3割だけ違っていても、つい「違う」「そうじゃない」と考えてしまいます。相手から何かを言われると、まず「いや、違う」と反応してしまいます。そして、何かアドバイスや提案、あるいは注意をされると、「でも…」と言い訳を考えたり、実際に口にされたりしてしまいます。
この「いや、違う」や「でも…」といった思考が、実はその人ご自身の幸せや可能性の邪魔をしているのです。ですので、それを変えてみられると、まるで違ってきます。「いや、違う」と言いそうになられたら、同意できる点の方に、まずは目を注がれるようにされてみられて下さい。例えば、「確かに君の言う通りだ」「あなたがこう言ったのは、全くその通りだと思います」等々、肯定的な同意から入られてみて下さい。
さて、「武装解除法」は、このことを踏まえた上で、ただ一つのシンプルなことを行います。
誰かから何か気に入らないことを言われたら、「でも」とは言わずに、「私(自分)もそう思っていたんだ」と答えるだけです。
例として、「もう昼の12時よ。いい加減起きたら」と小言を言われたとしましょう。その場合、「うるさいな。休みの日ぐらい寝かせてくれよ」と言う代わりに、「そうだね。僕もそろそろ起きようと思っていたんだ」と答えてみる、といった感じです。
始めの内は抵抗感があるかもしれませんが、思い切って、試しに実施してみられると、思いのほか良い効果が出ていることに気付かれることでしょう。第一に、相手の反応が良い方向に変わります。第二に、その言葉(会話)を口にしたご自身に、不思議と良い感覚・気分が残ります。何故なら、言葉(会話)は、相手に伝達する手段であるのと同時に、自分自身の耳から脳へも伝わっているからです(これが「言霊」と言われる所以でしょう)。
よって、この取り組みを“継続的”に行われていかれるだけで、対人関係やご自身の気分、思考、意欲やひいては生き方に至るまで、ポジティブな方向に変わっていくのです。
当院では、うつ病をはじめ、
適応障害、躁うつ病(双極性障害)、自律神経失調症、
睡眠障害(不眠症)、ストレス関連障害、統合失調症、
パニック症、強迫症、不安症、摂食障害(過食症)、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)、
月経前症候群(PMS)、過敏性腸症候群、心身症など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
また当院では、診察と一緒に、専門の心理士(臨床心理士・公認心理師)資格を持ったカウンセラーによるカウンセリング(心理療法)も行っております。カウンセリングをご希望される患者様は、診察時に医師にご相談下さい。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。