A.
医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
前回「秋の食養生のポイントとは…?Ⅰ」のタイトルで、秋の基本は「潤すこと」であり、その為の日々の食養生(食材)におけるキーワードは「辛味」「肺」「燥」「白」であることをお伝えしました。今回はその「補足」となります。
繰り返しになりますが、中医学(漢方)において「秋」は、「夏」のダメージを回復させ、秋特有の乾燥(燥邪)の対策をしつつ、来たる「冬」に向けて免疫力や体力を強化させる時期、とされています。
この「冬に向けて免疫力を上げる」ために、ぜひ積極的に摂取して頂きたい食材が「きのこ類」です。シイタケ、シメジ、えのき…等々、色々ある中でも特にお勧めなのは、「まいたけ」と「きくらげ」です。
「まいたけ」は、五臓を補い、身体全体を強くしてくれます。利尿作用や解熱作用も持ち、抗老化作用(アンチエイジング効果)や肥満予防にも良いとされています。
「きくらげ」には、「黒きくらげ」と「白きくらげ」がありますが、双方とも免疫力強化に優れています。そして秋のキーワードでもある「白」きくらげには、潤いを補い、乾きを癒す効果も含まれています。
その他の秋にお勧めの食材として、「はちみつ」「ハト麦(生薬名:ヨクイニン)」「こんにゃく」が挙げられるでしょう。特に「はちみつ」は、胃腸を強くして「気」を増やしてくれます。肌や腸を潤し、乾燥肌や便秘にも効果的です。但し、はちみつは乳幼児(特に1歳未満)にはNGとなっていますので、その点はご注意下さい。
上記のような食材をしっかりと摂取されることや、身体を冷やす性質(涼性・寒性)の食材は温かいメニューにされたり、温性の野菜と組み合わせたりすることを意識されていかれて下さい。上手な食養生で、気力・体力をしっかりと整え蓄えて、来る冬を迎えましょう。
当院では、
自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、冷え性、
うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、心身症、
摂食障害、パニック障害、月経前症候群、更年期障害、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
統合失調症、強迫性障害、過敏性腸症候群など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
また必要に応じて、保険適用で漢方薬による治療(漢方療法)も行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。