こころのペリカン便り

Column

【心療内科Q/A】「自律神経を整える『食べる順番』とは?」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

自律神経失調症にお悩みの方に、意識して整えていって頂きたい3本柱が「睡眠(入眠-起床)運動、そして食事です。近年、食べる順番」の重要性が知られるようになりました

 

 

最も有名なのがベジファースト、つまり野菜から食べ始める方法です。この方法だと、最初に食物繊維をとることにより、血糖値の急上昇を防ぐことができます。加えて、先に野菜をたっぷり食べることで満腹感も得られ、食べ過ぎを防いでくれます。このように食後血糖値の急上昇を防ぐだけではなく、生活習慣病の予防にも繋がります。

 

 

肉や魚から食べる「ミートファーストにされると、胃から腸への食物移動を遅らせるホルモン「GLP-1」が出るので、血糖値の上がり方が緩やかになります。このように食後血糖値の上昇を防ぐだけでなく、大幅な食欲抑制効果があることも、近年の最近の研究で分かってきました。

 

 

「ベジファースト」と「ミートファースト」のどちらを選ばれるかは、その方個々人の好みで構いません。但し、重要になってきますのがカーボラスト」を守ることです。カーボラスト」とは、炭水化物(=糖質食品)を最後に食べることです「カーボ」とは炭水化物の意味ですが、この場合は糖質を指すと考えて下さい。炭水化物(糖質食品)を最後に食べることで、血糖値の乱高下を抑えて、自律神経の安定を図ることが出来るのです。

 

 

誤解のないように付記しておきますと、「カーボラスト」と言いましても、おかずを食べきった後に、白米だけを食べるということではありません。ある程度空腹感が満たされたら、食べ始めても問題ありません。

 

 

こうして考えると、日本食の懐石コースや、中華料理のコース、フランス料理のコース等は、その流れとしてよく出来ていると改めて思わされます。ここにも「医食同源」があるのかもしれませんね。

 

 

 

当院では、自律神経失調症をはじめ、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、

心身症、睡眠障害(不眠症)、過敏性腸症候群(IBS)、

摂食障害(過食症)、パニック障害、強迫性障害、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

月経前症候群、統合失調症、更年期障害など

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。