こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「梅雨時に身体が重だるくなるのは、何故でしょうか?」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

本格的な梅雨の季節になりました。梅雨時に限らず、雨の日は不調を感じやすい方は多いと思います。

 

 

雨が長引くと強大になってくる外的病因が湿邪(しつじゃ)」です。漢方医学では、「湿気」がたまりすぎると、身体に悪い影響を与える「湿邪」に変化すると考えます。そうなると、身体の中の水分を冷やして、重くし濁らせ、代謝を悪くさせていまします。

 

 

湿邪には、水のように重く、ベトベトとした粘性があって滞りやすく、重力に従って下に溜まりやすい性質があります。身体の重だるさ、倦怠感、頭重感、シャキッとできない感じ、むくみ…等はその典型です。他にも、お小水の異常や、女性の場合はおりもののトラブルも起こります。

 

 

その「湿邪」の影響を特に受けやすいのが胃腸です。消化吸収が不十分になりなり、未消化物が残ります。そのため栄養の獲得量が減るばかりか、腸内細菌の異常発酵による下痢や軟便、食欲不振といった悪影響が出てしまいます。

 

 

身体に溜まった湿邪を取り除く方法として、薬味」の活用がお勧めです。薬味は、嗅覚や味覚を刺激する意味でも大変手軽で役立つ薬膳なのです。

 

 

◎「ねぎ:お腹を健やかにしてくれます。

◎「みょうが:お腹を温め食欲を増進させます。

◎「紫蘇:香りの働きで“気”を巡らせてくれます。魚介類の食中毒予防にも役立ちます。

◎「みつば:血液をサラサラにしてくれます。

◎「しょうが:生薬になるほどお腹を温めてくれます。冷え予防に最適です。

 

 

お勧めは、これらをどっさりと薬味として乗せた「湯豆腐」です。湿気で冷えた胃を癒してくれます。混ぜてご飯にかけてみても良いでしょう。

 

 

 

当院では、自律神経失調症、冷え症、睡眠障害(不眠症)、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、心身症、

摂食障害、パニック障害、月経前症候群、更年期障害、

統合失調症、強迫性障害、過敏性腸症候群など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

また必要に応じて、保険適用で漢方薬による治療(漢方療法)も行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。