こころのペリカン便り

Column

【心療内科 Q/A】「入眠をスムーズにする『モノトナスの法則』って何ですか?」

A.

医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。

 

 

脳の観点から考えた際、入眠をスムーズにする大原則があります。それが「モノトナスの法則」です。

 

「モノトナス」とは「単調な状態」という意味の英単語です。単調な状態に置かれた脳は、おのずと考えることをやめ、ひとりでに退屈して入眠モードになります。

 

 

例えば、「寝る前に娯楽を楽しみたい」という場合は、ドキドキハラハラするような面白いものではなく、頭を使わずリラックスして楽しめるものがお勧めです。

 

それは、犯人が知りたくて夢中になるミステリーよりも、退屈な本、といった具合です。

 

また、ネットの動画は視聴者の興味を上手く惹くように編集されているものが多くなっています。よって、ついつい見入ってしまうこともあるため、寝る前には要注意です。

 

多機能なスマホも入眠前には「危険」です。ゲームも、動画視聴も、SNSも、メールチェックも。検索も出来てしまいます。

 

それらは脳を活性化させ、脳を覚醒させる交感神経を優位にする存在です。手に取れば、スムーズな入眠から遠ざかることを自覚しましょう。

 

 

 

一方、「睡眠前のルーティーン」は入眠をスムーズにしてくれます。脳が持つこの「いつものパターンを好む性質」を利用しましょう。

 

いつも通りのベッドで、いつも通りの時間に、いつも通りのパジャマを着て、いつも通りの照明と室温で眠ります。

 

このような「ありふれたいつもと同じ流れ」こそ、眠りにとってはポジティブ・ルーティーン最高の「入眠習慣」なのです。

 

勿論、ベッドでの読書やテレビが既に習慣になっている人は、それが「いつものパターン」ということで、必ずしもそれを止める必要はありません。

 

 

このように「睡眠前のルーティーン」を守り、「交感神経を刺激しない」いつも通りの生活リズムが、スムーズな入眠をもたらしてくれるのです。

 

 

 

このコラムを読まれて、ご自分の現在のご状況として、

気になる点がありました方や、

興味・関心を抱かれた方は、

どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

当院では、睡眠障害(不眠症)をはじめ、

大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、

うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、

摂食障害、パニック障害、自律神経失調症、

月経前症候群、統合失調症、強迫性障害など、

皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、

心身両面からの治療とサポートを行っております。

 

 

今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。