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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
「睡眠薬」は、入眠時に「眠れなかったらどうしよう」という予期不安や、
緊張状態を和らげるために用いられます。
睡眠薬を服用することで、入眠時の「神経の興奮」を抑え、
リラックスさせることで、自然な眠りを発現させるように、
睡眠薬はデザインされているのです。
医師の服薬指導のもと、
睡眠薬には大きく分かれて2種類の使われ方(服用の仕方)があります。
① 眠れない時のみ「頓服薬」として処方されている場合
② 「就寝前」など毎日服用指示がされている場合(連用処方)
「①」の患者様に対しては、そのまま「眠れない時のみ」服用をされ、
睡眠が改善されていくに従い、そのまま服用が自然となくなっていく、
というパターンで問題ないでしょう。
しかし、睡眠薬を中断(中止)する際、
「②」のように、連用処方であったり、毎日必ず服用されている場合には、
医師としっかり相談をされて、
計画的に徐々に減薬をしていくことが大切です。
なぜなら、これは睡眠薬のみに限ったことではありませんが、
連用処方であったものを、自己判断で中断してしまわれると、
「副作用」が生じることが有り得るからです。
睡眠薬の場合は、“リバウンド現象”としての不眠が起こることがあり、
これを「反跳性不眠」と呼んでいます。
また、頭痛、めまい、焦燥感が現れることもあり、
これを「退薬症候群」と呼びます。
もし、睡眠薬を長期間、連用処方をされていらした患者様は、
睡眠薬の必要を感じなくなってきましたら、そのことを医師にお伝えし、
医師の指示のもと、前述のような副作用が起きないように、
ゆっくりと徐々に減薬をしていくことになります。
具体的な方法としては、
1回の処方されている量を徐々に減らしていく「用量漸減法」、
服用回数をへらしていく「回数漸減法、隔日法」…等といった方法を、
その患者様のご様子を診て、医師が判断して行っていくことで、
睡眠薬を上手に止めること出来るのです。
用量漸減法や回数漸減法(隔日法)をご希望される場合は、
どうか必ず主治医の医師にしっかりとその旨をご相談をされて下さい。
このコラムを読まれて、
ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、睡眠障害をはじめ、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症)、
うつ病、躁うつ病、不安障害、適応障害、摂食障害、パニック障害、
自律神経失調症、月経前症候群、統合失調症、強迫性障害など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。