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医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)です。
初診時のお悩みやお困りとして、
よく「物忘れ」についての訴えを耳にします。
「物忘れ」という症状は、心療内科・精神科においては、
様々な疾病(病気)が原因となって起こり得ます。
「物忘れ」が起こり得る心療内科・精神科の病気としては……
……まずは、このようなものが挙げられるでしょう。
中年期未満の方である場合、
頭部外傷やくも膜下出血といった
頭部(脳内)への明確なダメージが直前に発生していない限り、
「若年性認知症」である可能性は限りなく低いものと推察されます。
それより、うつ病、躁うつ病、適応障害の「抑うつ状態」に伴って、
記銘力・記憶力が一時的に落ちてしまう状態の方が、
成人~中年期の方の「物忘れ」が起こる頻度としては、
圧倒的に高いものと思われます。
この場合は、「物忘れ」以外の症状が出ていることや、
現在ご本人がストレス状況下に置かれていること等が、
同時に観察される可能性が高いです。
目下「睡眠」に対して何かしらの問題が生じている場合は、
その睡眠障害がキッカケとなって「物忘れ」が起こってしまっているケースも、
決して少なくはありません。
睡眠を「質」「量」共にしっかりと取っていらっしゃらない場合、
情報の記銘・保持・出力といった脳に対する一連の記憶作業が、
上手くいかなかったり、エラーを起こしてしまったりします。
そして、アルコールを頻繁に摂取されていらっしゃられる方の場合、
アルコール性健忘というものが、例え若かったとしても、充分に起こり得ます。
ですので、「物忘れ」でお困りでいらっしゃられる場合、
まずは、最近のご自身のストレスや気分、
睡眠や食事の状況といったものを振り返ってみられると、
何か気が付くことが出てくるかもしれません。
加えて、もし「物忘れ」に悩まれて、心療内科・精神科を受診される際、
上記の情報(ストレス・気分・睡眠・食事等)を医師にお伝え頂くことで、
より適切で有用な診察や治療方針を立てることに繋がりますので、
心に留めておいて頂けましたら幸いです。
このコラムを読まれて、
ご自分の現在のご状況として気になる点がありました方や、
興味・関心を抱かれた方は、
どうぞ当院まで、お気軽にお問い合わせください。
当院では、
大人の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症含む)をはじめ、
うつ病、躁うつ病、適応障害、睡眠障害、パニック障害、不安障害、
自律神経失調症、月経前症候群、統合失調症、強迫性障害、摂食障害、
アルコール使用障害、認知症など、
皆さまの抱えるこころのお悩みに対して、
心身両面からの治療とサポートを行っております。
今後とも、医療法人社団ペリカン六本木ペリカンこころクリニック(心療内科、精神科)を宜しくお願い致します。